クロアチアワイン特集　Vol.4（生産者紹介　イロチュキ・ポドゥルミ）

2020.09.25

東欧ワイン

クロアチアのワインについて、全4回に分けて特集していきます。
最後は、クロアチアの生産者「イロチュキ・ポドゥルミ」をご紹介いたします。

Vol.4　目次
　イロチュキ・ポドゥルミ　ワイナリー訪問
　イロチュキ・ポドゥルミ　商品紹介

クロアチア/ ポドゥナリエ/ イロク

イロチュキ・ポドゥルミ　Ilocki Podrumi

ドナウの至宝クロアチアワインを楽しむ

訪問者：西日本営業部　永渕わかな

クロアチアといえば青い海と美しい街並みの
ドブロブニクが有名ですが､今回は
雄大なドナウ川を見下ろす内陸の街にスポットを当て
イロク地区のワイナリー
「イロチュキ　ポドゥルミ」を訪ねてきました。

イロチュキの歴史は古く､1450 年にニコラ・イロチュキ王が城郭の地下にワインセラーを建設したのが始まりです。
オーナーのユラさん（貫禄たっぷり！）と､カルメラさん（常にパワー全開！）に温かく迎えられ､2 つの大きなセラーや醸造所を見せてもらった後､車で畑に連れて行ってもらえることに。
ワイナリーから車で走ること約15 分､小高い丘の上に広大な葡萄畑が広がっていました。イロチュキの畑はドナウ川に向かってなだらかな傾斜になっており､いつも晴れて風通しが良く､畑にストレスがかからない恵まれた環境です。畑では様々な品種が栽培されていますが、中でもグラシェヴイーナという葡萄品種を使った白ワインがイロチュキでは多く造られています。
グラシェヴイーナはほろ苦いアフターと青リンゴやシトラス、白桃などの香りが特徴のワインに仕上がります。

さて､イロチュキを訪問したこの日の夜､ヴィンコヴァチという街では年に一度の収穫祭が開かれていました。そこで私たちもお祭りに参加することに…祭好きの日本人の血が騒ぎます！
このお祭りでは地元の人々がクロアチアの伝統衣装を着て楽器を演奏したり､伝統音楽に合わせて皆が輪になって踊りながら農作物の収穫を祝います。屋外のレストランでは大勢の人が伝統料理とワインを楽しんでいました。あたりを見回してみると各テーブルのワインの隣にはもれなく炭酸水のボトルが…。
そう､白ワインの炭酸割りです。これはクロアチアで親しまれているとてもポピュラーな飲み方なのだそう。暑い日にはビール感覚でゴクゴク飲めますし､食事の後半からワインに炭酸を注ぎ足して飲む人が増えてきます。自分のペースで気軽にワインを楽しむスタイルは、気取らずリラックスしていて､心からワインと食事､そして友人たちとの時間を楽しみたいというクロアチアの人たちの気質がそのまま表れているようでした。
まだ日本では珍しいクロアチアワイン。遠い東欧の国に思いを馳せながら､皆さんも一度飲んでみてはいかがでしょうか？
今回の訪問で美味しいワインとの出会いもありましたよ！きっとまだ見ぬ新しいワインを皆様にお届けできる日が来ると思いますので､お楽しみに♪