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クロアチアワイン特集 Vol.1(歴史、ワイン法)

東欧ワイン

クロアチアのワインについて、全4回に分けて特集していきます。
まず初めは、クロアチアの歴史とワイン法についてです。

紀元前に遡るブドウ栽培とワイン造りの長い歴史を持つクロアチア。本土のみならず、アドリア海に浮かぶ島々でもワインの生産が盛んに行われています。クロアチアワインの歴史は古く、紀元前に古代ギリシャ人によってワイン造りが伝えられたとされています。2000 年以上にも渡り、クロアチアの人々の食卓にとって欠かせない存在であったワイン。優雅なひとときに華を添えてくれる本格的なワインもありますが、初心者でも気軽に楽しめるワインもたくさんあるのがクロアチアワインの魅力のひとつ。

透明度の高い海に面した、イヴァン・ドラッツの町

Vol.1 目次
・クロアチア共和国
・クロアチアワインの歴史
・クロアチアのワイン法

クロアチア共和国 Republic of Croatia

クロアチア共和国、通称クロアチアは、東ヨーロッパ、バルカン半島に位置する共和制国家です。南はアドリア海に面しその対岸にはイタリア、西にスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接しています。クロアチアの人口は約 415 万人。国土面積は 56,590 km² と北海道に満たない国土面積、静岡県ほどの人口ながら、クロアチア出身のテニス選手、格闘家など数々の有名スポーツ選手を産み出しています。2018年ロシアサッカーワールドカップでのクロアチア代表の活躍は記憶に新しいところです。
北東の内陸部に位置する首都のザグレブはイタリアのヴェネツィアとほぼ同じ緯度に位置。またアドリア海沿岸南端のドゥブロヴニクはボスニア・ヘルツェゴビナ領のネウムによって分断され飛び地となり東モンテネグロと接しています。9 世紀のビザンチン帝国の成立以来、アドリア海沿岸部は、その地政学的な位置からヴェネツィアの東方貿易のおける一拠点として19世紀初頭に至るまでその支配を受けていました。そのため食文化から建築にいたるまで、ヴェネツィア王国の影響を色濃く受けました。
国際空港も要するドゥブロヴニクは1979年に旧市街が世界遺産に登録され「アドリア海の真珠」とも謳われる美しい街並みを誇る傑出した観光地として多数のクルーズ船が寄港しています。(ドゥブロヴニクの街並みがジブリ映画『魔女の宅急便』と『紅の豚』のモデルになっていると聞けば、その美しい街並みを想像しやすいかと思います。)
ワイン産地は大きく、大陸部と沿岸部に分かれ、それぞれ異なる葡萄品種、ワイン文化を持ち合わせます。

クロアチアワインの歴史

他の中央ヨーロッパや南ヨーロッパと同様に、クロアチアの葡萄栽培はローマ帝国が台頭する何百年も前から存在していました。近年の研究では、古くは青銅器時代と鉄器時代のアドリア海沿岸部のダルマチアに住むイリリア人はすでに葡萄を栽培していた可能性があることが示されています。
しかし、クロアチアでの葡萄栽培およびワイン生産の本格的な始まりは、紀元前5世紀頃、クロアチアの海岸に到着した古代ギリシャ人の入植者よってもたらされました。そしてローマ帝国の下で、ワインの生産はより発展し、また組織的になり、生産されたワインはローマ帝国の他の地域に輸出されました。15 世紀になるとオスマン帝国の支配下となりますが、イスラム法の下で飲酒が禁止されたものの聖職者や修道士によってワイン造りの伝統は継承されていきます。

18 世紀になるとクロアチアはハプスブルク帝国の支配下に入り、19世紀から20世紀にかけてワインの生産が盛んになりました。またその時代はリースリングなどのドイツやオーストリア系品種が主流となりました。特にフィロキセラが西ヨーロッパで猛威を振るいはじめた19世紀末になると、クロアチアの葡萄はしばらくの間その影響を受けなかったため、一時的にワインの輸出が大幅に増加しました。
しかし20世紀初頭になると、クロアチアにもフィロキセラの病害が到達し、他のヨーロッパ諸国と同様に葡萄畑が壊滅。
ワイン生産は激減することとなりました。
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の共産主義体制の下では、ワイン生産はコルホーズ(大規模な協同組合)となり、
旧ソビエト向けに品質よりも生産量に重きが置かれたワイン造りがなされました。
1992年のクロアチア独立から始まった悲惨な紛争では、多くの葡萄畑やワイナリーが再び破壊されましたが、
2013年のEUへの加盟以降、それまで国内消費が中心だったところが、EU基準のワイン規制が整備されました。
2013年はある意味、クロアチアワインが世界に羽ばたく元年とも言えるでしょう。

クロアチアのワイン法

フヴァール島イヴァン・ドラッツの生産者バデル・1862 の畑

ワインのタイプ
・ビイェロ・ヴィノ(Bijelo Vino): 白ワイン
・ツルノ・ヴィノ(Crno Vino) : 赤ワイン
・ロサ(Rosa): ロゼ

格付け
・テーブルワイン
Stolno Vino(ストルノ・ヴィノ)
・原産地表記つきテーブルワイン
Stolno Vino s Kontrolirano Podrijetlo(ストルノ・ヴィノ・コントリラーノ・ポドュリエトロ)
・上級ワイン
Kvalitetno Vino s Kontrolirano Podrijetlo(クヴァリテートノ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ)
・最上級ワイン
Vrhunsko Vino s Kontrolirano Podrijetlo(ヴルフンスコ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ)

最上級ワインの中で遅積みや貴腐ワインなどは次のように併記することができます。
カスナ・ベルバ(Kasna berba)= シュペトレーゼ( エクスレ度94 以上)
イズボルナ・ベルバ(Izborna berba)=アウスレーゼ(エクスレ度105 以上)
イズボルナ・ベルバ・ボビツァ(Izborna berba bobica)=過熟した葡萄、貴腐葡萄を使用(エクスレ度127 以上)
イズナボルナ・ベルバ・プロスス / エニー・ボビツァ(Izborna berba prosus / Enih bobica)
=乾燥した葡萄を使用(エクスレ度154 以上)
レデノ・ヴィノ(Ledeno vino) = アイスワイン。自然の状態で樹になったまま収穫。凍結した状態で搾汁した果汁を使用。(エクスレ度127 以上)

出典:Wines of Croatia / Croatian Chamber of economy 日本ソムリエ協会教本

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次回、クロアチアワイン特集 Vol.2(産地 沿岸部)に続く

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