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【失敗しない】ソムリエ三次試験合格への対策法と準備

ソムリエ
ソムリエ試験対策

ソムリエ一次試験、二次試験と門をくぐり抜けてきた皆さんに立ちはだかる最後の壁、三次試験。「ここまで来たら絶対に合格したい!」そう思うのも当然です。

2020年度の三次試験は11月24日(火)。残された時間で何をしたら良いのか。

今回はソムリエ三次試験に合格するための対策法と準備、試験への心構えをソムリエが伝授します。

  • 「普段サービスの仕事をやってないから不安」
  • 「会場の雰囲気はどんな感じなのか」
  • 「少しでもミスしたら落ちてしまうのか」

と不安に思う方も多いと思いますが、ここまできたらソムリエ合格は目前まできています。しっかりと傾向と対策を頭に入れて、輝くソムリエバッジを手に入れましょう!!

目次
ソムリエ三次試験とは?  
【必読】ソムリエ三次試験の実技全フローをおさらい 
ソムリエ三次試験合格へのポイント
ソムリエ三次試験合格へのマインド
おわりに

ソムリエ三次試験とは?

ソムリエ三次試験は、一次試験、二次試験を通過した方だけが受けられる実技試験です。一次試験と二次試験は合格率もある程度低く難易度はあがりますが、三次試験はいわゆる「落とす試験」ではないので、焦らずに落ち着いてサービスをすれば心配ありません。

また、三次試験の審査は正確には「サービス実技と論述」になりますが、論述試験は二次試験の日に受験します。得点に関しては三次試験の実技と合わせての審査です。

※二次試験免除の方は、二次試験日に論述試験のみを受験し、別日に三次試験を受けます。

2020年のソムリエ三次試験の日程は11月24日(火)。札幌、盛岡、仙台、東京、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、高松、福岡、鹿児島、沖縄と全国15箇所の会場で行われます。

気になる会場の雰囲気は?

全国15箇所、すべての会場がホテルです。更衣室にて着替えを済ませてから、控室に集合する流れになります。

受験者が一番多い東京のみ、時間が2部制に分かれています。各所の会場によって違いはありますが、更衣室と控室が混み合います。早めに行って雰囲気に慣れておくことも大事ですが、中には控室に入ってから2時間以上待たされる人も。(受験番号順に呼ばれます)

更衣室で着替えを済ませた方は、受験番号で区切られた控室で待ちます。CA、ホテルマン、バーテンダー、コックスーツ、和装、割烹着、お店のロゴが入った居酒屋のTシャツ姿などなど、様々な制服に着替えた方がいます。

実際の試験会場は広い空間にグループごとに分かれたテーブルがいくつもあり、1グループに配置される人数は会場によって違います。1組4名に対して試験官が3人の会場もあれば、1組6名に対して試験官3人の会場もあります。

試験官の「はじめてください」のアナウンスで、大きな会場内の受験生(東京会場では7~80人前後)が一斉にサービスをはじめます。

隣の人の挙動やサービスの発言が気になりますが、落ち着いて試験官の目を見てサービスすることがポイントです。

試験時間は7分です。スムーズにゆっくり行っても十分な時間配分なので、当日焦る心配はないですが、練習の際は6分~6分半で終わる想定で時間を測ってトレーニングをしましょう。

実際の詳しいサービスフローは以下で確認していきます。

当日の持ち物チェック

  • 受験票
  • 使い慣れたソムリエナイフ
  • トーション
  • ユニフォーム
  • メモ帳とペン

ユニフォームに関しては、普段サービスしている服装で良いのですが、あまりにもカジュアルな装いの場合は、「白ワイシャツと黒いサロン」が無難で良いでしょう。

また、普段サービスに従事していない受験者の場合は、ポケットがあるサロンをおすすめします。ソムリエナイフやトーションをさっと取り出せて、キャップシールをすっと収納できるので、動作がスムーズに行えます。

また、控室ではスマートフォンは使えない上、場合によっては待ち時間が長いので、最後のおさらいのためにメモに書き出してポイントをまとめておくと気持ちが落ち着いてリラックスできますよ。

【必読】ソムリエ三次試験の実技全フローをおさらい

主な内容は「コルクの抜栓とデキャンタージュ」です。

発言する用語とサービス全体の流れ、注意点をおさえましょう。

●簡単な実技フロー

試験会場入場、開始合図→オーダー復唱→ワインを取りに行く→プレゼンテーション(デキャンタージュの準備)→サービストレイに乗せる道具をとりにいいく→道具の配置→抜栓→ティスティング→デキャンタージュ→ホストへティスティング→片付け→実技終了

会場に入ったら

控室から呼ばれて試験官がいる会場に入り、試験がスタートするまでの時間は数分です。入場する際は、バックヤードに置かれている道具の配置を見ておきましょう。どこに何が置かれているかを事前に把握することで、試験中も道具をスムーズに取りにいけます。

自分の受験番号と名前を伝え、同じグループの受験者が全員言い終わったら、「それでははじめてください」と試験開始のアナウンスが会場全体で流れます。

オーダー復唱

いよいよ試験開始。

第一声で担当の試験官の目を見て、「20XX年のシャトー〇〇、ただいまご用意いたします」と伝えます。

【ポイント】
※この際、同じグループの受験者はもちろん、両隣のグループや会場全体で同じセリフが聞こえてきます。必要以上に大きな声を出す必要はありませんが、最低限試験官に聞こえるようにハキハキと、普段の声量の1.5倍を意識して発声しましょう。

ワインをバックヤードに取りに行き、説明

バックヤードにあるワインを取りにいき、パニエに入れて戻ってきます。エチケットを正面に向けたら、試験官の目を見て、ヴィンテージと名称を簡潔に説明します。

「20XX年、シャトー〇〇お持ちしました。」

そしてここでデキャンタージュの確認作業を行います。

●若いワインの場合→全て注ぎきる
「若いワインのため、ワインを開かせるためにデキャンタージュしてもよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます。ただいま準備いたします。」

●オリが残っている想定のワインの場合→オリを残すため、0.5~1cm以内で残す
「こちら少々オリがありますので、より一層美味しくお召し上がりいただくために、デキャンタージュさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます。ただいま準備いたします。」

それでも余裕がなかったり、判断がつかなかった場合は、「こちらデキャンタージュしてもよろしいでしょうか?」と簡潔に言っても最悪問題ありません。

【ポイント】
※スタスタとスムーズに行くよりも、両手で大事に抱えてちょっとおおげさなくらいに慎重に運ぶのが◎。
※試験官によって、セリフやアクションごとに頷いてくれる方と、ノーリアクションの方がいます。ノーリアクションの場合でも自分のペースを崩さずにサービスを続けてください。

プレゼンテーション(デキャンタージュの準備)

次に、サービストレイに乗せる道具を取りにいきます。

  • 紙ナプキン2枚
  • お皿3枚(デキャンター、ボトル、コルクを置くため)
  • グラス2脚
  • ライト

【ポイント】
※グラスやデキャンターは天井の光に照らして汚れていないかの確認モーションをゆっくり。
※一応ライトも電池切れしていないか、チェックしておきましょう。

道具を取りにいき、戻ってきたら道具を配置します。自分がスムーズにサービスできる位置を覚えておきましょう。また、この際にすでにライトもつけておくと忘れません。

【ポイント】
※ライトのつけ忘れが意外と多いので、配置の時点でライトをつけておく。

抜栓

ボトルをパニエに入れたまま、キャップシールをとります。キャップシールはサロンのポケットに入れるのがベターです。キャップシールがとれたら、ボトルのフチを紙ナプキンで拭ってください。

コルク抜栓は少々時間をかけてもいいので、普段以上にゆっくり、慎重に。抜栓後もボトルのフチを紙ナプキンで拭ってください。

コルクの香りを確認したら、試験官の目を見て「コルクは健全な状態です」と伝えます。

その後、お皿の上に置きましょう。

ティスティング

「お味見させていただきます」と確認。

味わいのチェックが済んだら

「ワインは大変素晴らしい状態でございます」

と伝えます。

【ポイント】
※担当の試験官の目を見て伝えましょう。実際のサービス現場ではいろいろとコメントを挟むかもしれませんが、試験中は余計なことを言わず、簡潔に伝えることが重要です。

デキャンタージュ

パニエからボトルを抜いて、点けておいたライトでボトルを透かし見て、ゆっくりとデキャンタージュを行います。ボトルはお皿の上におき、エチケットは試験官に向かって正面を向くようにしましょう。

【ポイント】
※注ぎきる場合は問題ありませんが、オリを残す想定の場合はワインの残量を0.5~1cm以内に。残しすぎると減点の対象になる可能性があります。

ホストへティスティング

試験官に向けてグラスにワインを注ぎ、「お味見をおねがいします」

試験官が了承したことを前提に

「ありがとうございます。それではごゆっくりお楽しみくださいませ」

と伝え、お皿にデキャンターを置いて一礼。

【ポイント】
※必ず片手にはリトーを。緊張からワインをこぼしてしまう方が多いです。

後片付け

サービストレイに道具を乗せて、バックヤードに戻します。この際にコルクを乗せたお皿も下げますが、「コルクをお下げします」と一言添えると良いでしょう。

実技終了

実技が終わったら、「ただいま終了しました」と言って、試験終了です。時間が余った場合でも、7分間の制限時間いっぱいまで、姿勢を崩さず待機しましょう。

【ポイント】
※同じグループで同時にスタートしますが、当然終了時間に差が出てきます。「周りが終わっているのに自分だけ終わっていない…」というようなシチュエーションになっても決して焦らず。マイペースをつらぬいてください。

ソムリエ三次試験合格へのポイント

以上が実技試験のフローになります。ここで改めて合格するためのポイントをおさらいしておきましょう。

  • 試験がはじまる前に、バックヤードの道具のポジションをチェック!
  • ハキハキと、普段の1.5倍の声量を意識。早口になりがちなので、ゆっくりと落ち着いて。
  • 動作を大きく、多少大げさなくらいでOK。とにかく慎重なサービスを心がける。
  • 試験官がノーリアクションでもペースを崩さずにサービスを続ける。
  • グラスやデキャンターは天井の光に照らして汚れていないかの確認モーションを。
  • 抜栓とデキャンターは少々時間をかけてもいいので、普段以上にゆっくり、慎重に。
  • デキャンターでオリを残す想定の場合はワインの残量を0.5~1cm以内に。
  • グラスに注ぐ場合はこぼさないためにも必ず片手にリトーを添える。
  • 練習の際は時間を測って、6~6分半で終わるように。
  • 周りの声や動作を気にしない!あくまでもマイペースをつらぬく。

ソムリエ三次試験合格へのマインド

完璧にやろうと思わない

当日は緊張で頭が真っ白になった!という方も少なくないようです。

大事なことは「完璧にやろうと思わない」こと。一つ一つ着実に、途中で「あ、この動作、セリフ忘れた!」と思っても、堂々とサービスをやりきりましょう。

数多くの現役ソムリエの方とお話してきましたが、ほとんど全員がなにかしらの動作やチェックを緊張で忘れていたと言います。もちろんミスのないように徹底的に練習するのはもちろんですが、「100点を目指さなくても大丈夫」という気持ちが、当日リラックスして挑めるポイントです。

既にソムリエの気分でいること

みなさんはもう三次試験を合格して書類審査に問題がなければ、立派なソムリエです。一次試験で知識があることを、二次試験で確かな舌があることを証明できたのです。

もちろん油断は禁物ですが、三次試験のサービス実技はいわゆる「落とす試験」ではありません。自分は既にソムリエなのだという自覚をもって試験に挑みましょう。

身体だけでなく「頭」で覚える

練習の際は身体で動作を一挙手一投足覚えておきましょう。そして頭でも「どうしてこの動作をするのか?」を明確に理解しておくのが大事です。

事前にお客様に確認したほうがトラブルがないですよね?

ライトを点けないとボトル内のオリに気づきませんよね?

実技試験のサービス内容には、細部にまで「意味」があります。機械的に動いたほうが覚えやすいかもしれませんが、「お客様ファースト」の気持ちで練習していると、スムーズにサービスができます。

おわりに 

ソムリエバッジを胸につけるその日まで、あと少し。

本記事でとりあげた実技のフローとポイントをしっかりおさえて、本番に挑みましょう。

また、一般社団法人日本ソムリエ協会の公式HPに、ワインのサービス実技の動画教材がありますので、必ずチェックしておきましょう。2020年度のソムリエ教本に添えられている送付状にパスワードが記されています。
一般社団法人日本ソムリエ協会公式HP

※また、ヴィノテラスではソムリエコンクールファイナリストの佐々木健太氏によるソムリエ三次試験対策の動画をリリースしています。テスト直前まで何度でも動画を見て復習が可能です。
試験を目前に控えた受験生の方、必見です!

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吉川 大智

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世界40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した元バーテンダー。ワインバーのマネージャーを経て、現在多数のメディアにてコラムやエッセイを執筆するライターと...

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