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ハンガリーワイン特集 Vol.1(執筆者紹介)

東欧ワイン

今回は、全4回に分けてハンガリーワインを特集します。
まず初めに、ハンガリー・チェコ特集を執筆して頂きました「澤辺小友美さん」を紹介いたします。

目次
澤辺小友美さん
  ◎ハンガリーワインとの出会い
  ◎ハンガリーワインの魅力とアジアの接点

澤辺小友美さん

今月号のアペロはチェコ・ハンガリー特集。
執筆をお願いした澤辺小友美さんは、ハンガリーワインの輸入元としての経験をいかし、ハンガリーワイン全般に関する重要な書籍「ワインの国ハンガリー~トカイを巡りて」の翻訳に携わり、ソムリエ教本のハンガリーの部分を執筆するなど、永年にわたってハンガリーワインに大きく貢献されています。

ハンガリーワインとの出会い


ワインとの出会いは、在日アメリカ大使館で働いていた頃、ハンガリーに行く機会があり、ハンガリー人と交流する中で同国のワインに出会ったのがきっかけです。その後ハンガリーのワインに魅せられ、ハンガリーワインの輸入会社を設立し、ハンガリートップクラスのワインを厳選輸入していました。翻訳に関わった「ワインの国ハンガリー~トカイを巡りて」にも私が輸入していたワインの生産者のほとんどが掲載されています。中でも、現在アズマコーポレーションが扱っているパンノンハルマのワイナリーに開業当初から深く関わっていた故ガール・ティボル氏は、生前 “Flying Wine Maker” と呼ばれ世界各国で活躍していたワインメーカーで、私が扱っていた生産者の一人でしたが、重力システムを醸造所に取り込むなど、その当時は斬新な、高品質のワイン造りの基礎を作った貢献者です。

チーズをのせたプレッツェル

鶏の白レバーのムース
フローマジュ・ド・テット(豚の頭の部分の皮の天然コラーゲンのゼリー寄せ)
バイエルンケーゼ(細挽きのソーセージ用の肉を型に入れフワッと焼き固めたもの)
田園ベーコン(ローストビーフのように低温で燻製した生で食べられるベーコン)
パテ・ド・カンパーニュ/自家製ピクルス
ディルマリネサーモン/キャロット・ラペ

ハンガリーワインの魅力とアジアの接点


ハンガリーワインの魅力を一言で言えばその多様性です。
シャンパーニュと同じ製法で造られる(伝統的な製法をした)スパークリングワインから辛口の赤白ロゼのスティルワイン、そしてトカイの貴腐ワインなど、多様なワインを生み出しています。あまり知られていませんが、フランスで有名なフォアグラも、その多くはハンガリーからフランスに輸出されているそうです。そもそもハンガリー人は洋装のアジア人と言われるほどそのルーツが我々日本人とも通じていて、味覚も近いかなと経験から感じております。日本でいうところの「すいとん」のようなガルシカは、ドイツではシュッペツレと呼ばれ、ハンガリーで有名なグヤーシュに添えたりする、メジャーな料理です。また四季がはっきりしていて季節ごとに旬の野菜を楽しむことが出来ます。マンガリッツァポークは食べられる国宝として大切に管理され、最近では日本でもよく見られるようになってきました。ハンガリーは元々アジア系の騎馬民族が移住し、その多くの子孫が定住しています。具体的には4世紀後半にアジア系の遊牧民のフン族が入ってきて、その後に9世紀にはマジャル人が移住してきました。その証拠に多くのハンガリー人は日本人と同じように蒙古斑が見られるそうですよ。ちなみに、
マジャル人はフン族に顔が良く似ていて、そのことから諸外国からフンガリア~ ハンガリーと呼ばれるようになったという説もあるようです。

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次回、ハンガリーワイン特集 Vol.2(国の概要、ワインの歴史と現在、主なブドウ品種、ワイン法等)に続く

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