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モルドバワイン特集 Vol.3(産地、土着品種)

東欧ワイン

全3回に分けてモルドバワインを特集しております。
最終の第3回目は、ワイン産地と土着品種について説明いたします。

執筆 遠藤エレナ

執筆者紹介記事はこちら

目次
1.モルドバのワイン産地
2.モルドバの土着品種

モルドバのワイン産地

1.コドゥル(Codru)

主な白品種
◎フェテアスカ・アルバ ◎マスカット・オットネル ◎ソーヴィニョン・ブラン ◎シャルドネ

主な赤品種
◎ピノ・ノワール

モルドバの中央部に位置し、61,200haのブドウ畑が広がり、IGPワイン用には約2,100ha。「コドゥル」とはルーマニア語で森林地帯を意味し、谷や野山、小さな川、オークやリンデンの森や草原が25%を占めており、微小気候に影響を与えていると考えられています。肥沃なチェルノゼム(黒土)やポドゾル(灰白土)がほとんど。雨量が年間600~550mmと多めで、やや冷涼な地域で、平均日照時間は年間2,135時間です。
白ワインの生産が約70%を占めますが、スパークリングワイン(瓶内二次発酵の伝統方式)も有名で、巨大な地下セラーを持つクリコヴァやミレシュティ・ミチなどの生産者が知られています。

ミレシュティ・ミチの公園にあるワインの噴水

2.シュテファン・ヴォダ(Stefan-Voda)

主な白品種
◎ピノ・グリ ◎シャルドネ

主な赤品種
◎カベルネ・ソーヴィニョン ◎メルロ ◎フェテアスカ・ネアグラ ◎ララ・ネアグラ

モルドバの南東にあるワイン生産地で、標高の低い(60~70m) ところにあり、なだらかな丘陵地帯が特徴。主に黒色の厚い腐植土層やポドゾルなどの土壌で、適度な大陸性気候、そして黒海からの影響がやや強い。10,000ha(そのうちIGP1,000ha) のブドウ畑から造られているワインはバランスが良く、香りの豊かさが特徴です。年間2,200時間の日照量、450mmの年間雨量で、赤ワイン用品種に向いている地域です。

3.ヴァルル・ルイ・トラヤン(Valul lui Traian)

主な白品種
◎シャルドネ ◎フェテアスカ・レガーラ ◎アリゴテ

主な赤品種
◎カベルネ・ソーヴィニョン ◎メルロ ◎フェテアスカ・ネアグラ ◎サペラヴィ

森や草原地帯が広がっており、黒海やティゲチ丘陵の森林の影響により、安定し温暖な気候の南西部の地域。日照量は年間2,500時間、雨量は350~500mmで、他の地域と比べてより乾燥しています。土壌は砂質や粘土質が多い。
ブドウ栽培面積は43,230ha(そのうちIGP3,000ha)。主に赤ワインが生産されており(全体の60%)、デザートワインも有名な地域です。ローマ帝国を蛮族の侵入から守っていた、北と南にある二つのトラヤン・ウォール(トラヤヌス帝の城壁)の間に位置しています。

なだらかな丘陵地帯のプルカリの風景

4.デイヴィン ―全域―(Divin)

生産はモルドバの全域で許されており、生産方法が指定されているワインスピリッツ(ブランデー)のことです。2回の蒸留過程を経て最低3年間オークで熟成されます。
デヴィンとはルーマニア語で2つの意味があります。一つは「din vin(ワインから)」が省略された言葉であり、ワイン由来の蒸留酒であることを示しています。今ひとつは「divin(天からきたもの)」という意味で、樽の中で熟成と共にブランデーの量が減っていくのは天使が飲んでいるのだという伝説と結びつき、ディヴィンと呼ばれるようになったと言われています。

オルヘイ近郊の岩をくり抜いて作った岩窟修道院(オールドオルヘイ修道院)

モルドバの土着品種

◎フェテアスカ・アルバ(Feteasca Alba)
モルドバ公国原産の白ブドウ品種。DNA鐙定の結果、他のフェテアスカ系品種との関係性が否定されました。
モルドバでは約4,000ha栽培されており、他の土着品種と並べて増殖計画が進んでいます。フレッシュで果実や花の香りがエレガントなアロマティック品種で、スパークリングワインに使用されることも多い。

◎フェテアスカ・レガーラ(Feteasca Regala)
フェテアスカ・レガーラとフェテアスカ· アルバが区別なしでブレンドされることが多く、以前までは単純に「フェテアスカ」という名称の白ワインが一般的でした。現在ではそれぞれの特徴を重視し単一品種のワインが増えています。フレッシュで香りが豊かなアロマティック品種で、フェテアスカ・アルバと比べてボディーがよりしっかりしています。

◎フェテアスカ・ネアグラ(Feteasca Neagra)
現在のモルドバが原産地で、ルーマニアでも多く栽培されている黒ブドウ品種。ソ連時代にはほぼ絶滅していましたが、現在は多くの生産者に好まれており栽培量が増えています。
果実味豊かで樽との相性もよく、高品質なワインになります。スパイスやフルーツの香り、タンニンが多くフルボディーが特徴で、熟成にも向いています。

◎ララ・ネアグラ(Rara Neagra)
ルーマニアではバベアスカ・ネアグラとして知られており、モルドバでも古くから栽培されている赤ワイン用品種。栽培が難しいのですがモルドバで愛されている品種です。
シュテファン・ヴォダに位置するシャトー・プルカリは生産量が最も多く、王室御用達のワインにブレンドしたり、単一でも高く評価されています。ルーマニア語で「rara」とは「貴重」という意。エレガントで可愛らしいイチゴのような果実の香りが特徴。収量制限により凝縮感や濃厚さが増え、色素も濃くなる品種です。

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