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「ヴィノテラス オンライン ライブセミナー(ブルゴーニュ編)」へ潜入取材!(2020年7月31日開催)

トピックス

お家に居ながら気軽に楽しめると大好評のヴィノテラス オンライン ライブセミナー。今回はフランスのブルゴーニュ編の開催です。いま注目のZoomを使用したオンライン ワインイベントに、ヴィノテラスのコラム投稿ライター・椿れもんが公式取材として参加させて頂きました。今回も、潜入レポートをたっぷりとお伝えいたします。また、セミナー中の質問&回答やアンケート結果も合わせて掲載していきます。

■2020年5月14日開催 フランス編の様子を知りたい方は、こちらからどうぞ
https://vnts.jp/topics/5436

■2020年5月21日開催 イタリア編の様子を知りたい方は、こちらからどうぞ
https://vnts.jp/topics/5698

■2020年6月25日開催 サヴォワ編の様子を知りたい方は、こちらからどうぞ
https://vnts.jp/topics/6394

目次
1.イベント内容&おおよその参加人数
2.取材者がイベントに参加した印象&感想
3.セミナー中の参加者から主催者側への質問&回答
4.あとがき

イベント内容&おおよその参加人数

今回の「ヴィノテラス オンライン ライブセミナー(ブルゴーニュ編)」は、ワインを飲むのが好きな方、もっと楽しみ方や知識を身につけたいと考えている方向けに、主催者のヴィノテラスが企画したもの。2020年7月31日(金)19時より、Web会議システムZoomを使ってのライブ配信スタイルで開催されました。
会場は、東京都千代田区にあるアズマコーポレーション本社。大きなワインセラーがズラリと並ぶ、明るく素敵なスタジオは画面映え抜群です。講師は、ヴィノテラス店長のダニエル佐々木氏。

Zoomの画面上に続々とログインする全国各地から集まったワインラバーさんは、私を含め総勢50名。今回のセミナーでは、普段なかなか手を出しにくい価格帯のブルゴーニュワインをミニボトルで試飲できるとあって、いつもにも増して早い段階で満席となっていました。今回参加できた皆さんは、まさにプラチナチケットを手にした気分で集まられたのではないでしょうか。

まずは、ダニエルさんの自己紹介からです。物心ついた時から「食卓には常にワインがあった」というダニエルさんですが、意外にも社会人生活は電機メーカー勤務からスタートされています。ワインへの想いが抑えきれず転職され、レストランや小売業を経て、現在はインポーターの営業としてワインの魅力を伝えておられます。「ワインに囲まれた生活」歴はかれこれ20年という、まさにプロ中のプロです。
「食卓には常にワインがあった」一度でいいから、そんな風にサラリと言ってみたいものだと羨ましく感じたのは、きっと私だけではないと思います。

そして、セミナーテキストを監修された、アズマコーポレーションの白藤さんもリモートでお顔出ししてくださいました。昨年の猛暑の中、ダニエルさんと白藤さんは一緒にブルゴーニュへ買い付けに行かれたそうです。日中はブドウ畑の気温が45度にも達し、「ブドウの葉っぱに隠れたいほど暑かった」と、ダニエルさんはしみじみと振り返っておられました。

今回のセミナーは、ブルゴーニュワインの基礎知識を学べる内容です。90分間のセミナーは2部構成になっていて、前半の約40分でブルゴーニュ地方の特徴、畑の格付け、6つの地区(シャブリ、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレー)・主要なブドウ品種の解説、後半は各エリアの代表的なワイン6種類(白3種類・赤3種類)のテイスティングと質疑応答タイムです。

参加者には、セミナー開催前日までに、セミナー資料とテイスティング用のワイン6種類(白3種類・赤3種類、各100ml)一式がクール便で送られてきます。ワインが酸化しやすい真夏の時期ということで、ミニボトルには窒素を注入して品質保持に万全を尽くしている旨の説明がありました。そこまで丁寧にしてくださっているのかと感激です。
今回のブルゴーニュワインは、こちらの6種類でした。

<白ワイン>

*サンブリ(終売)
  品種:ソーヴィニヨン・ブラン

*マコン・ペロンヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
  品種:シャルドネ

*ムルソー・クロ・デ・ルシェ
  品種:シャルドネ

<赤ワイン>

*フィサン・クロ・ザントル・ドゥー・ヴェル・モノポール
  品種:ピノ・ノワール

*フレデリック・フェリ / ジュヴレ・シャンベルタン
  品種:ピノ・ノワール

6種類のワイン全てが、テイスティング用には十分すぎる100mlずつ付いてきて、参加費は4,800円(税込)。ちなみに通常サイズの価格は、ムルソー・クロ・デ・ルシェ(ドメーヌ・ディコンヌ)が7,920円(税込)、ジュヴレ・シャンベルタン(フェデリック・フェリ)が9,790円(税込)です。いかにお値打ちなセミナーであるか、よくお分かりいただけると思います。

取材者がイベントに参加した印象&感想

講師のダニエルさんが「今日は、1回のセミナーではとても語り尽くせないブルゴーニュワインの全体像を知って、雰囲気を楽しんでもらうことを意識しながら、試飲に重点を置いて進めていきます」と最初に話された通り、ブルゴーニュワインのお試し体験のような感覚で楽しませてもらいました。栽培面積、年間生産量、栽培品種、土壌、畑までの距離など、二大銘醸地であるボルドーと比較しながらわかりやすく解説してくださり、初心者にもやさしい進め方だったと思います。
ブルゴーニュワインの特徴や魅力を、ダイジェスト的にギュギュっとまとめてあって、ベタ過ぎずマニアック過ぎない、絶妙のバランスが取れた内容だと感じました。

Zoomのチャット機能を使って、ダニエルさんから「普段、どんなブルゴーニュワインを飲んでいますか? あるいは印象に残っているブルゴーニュワインがあれば、ぜひ聞かせてください」という質問がありました。
私は即答できるほどに飲んだ経験はなく、参加者の皆さんが書き込まれるコメントをひたすら「見る専」状態で興味深く眺めていたのですが、アリゴテ、ムルソー、シャブリ、ウィリアム フェーブルなどが挙がっていました。中には、「ラターシュは本当に別格な美味しさでした」「エシェゾーは神です」といったコメントもあり、ダニエルさんが「でしょうね」「そうだと思います」と共感コメントをされていたのが印象に残っています。
チャットに書き込む形式は、リアル会場で挙手して発言するよりもハードルが低く、たくさんの方からいろんな意見や感想を聞けるのが楽しいですね。

ちなみに、ダニエルさんのイチ押しは、「マイ・フェバリットワイン」だと紹介のあった、「フィサン・クロ・ザントル・ドゥー・ヴェル・モノポール」。通向きのワインとのことですが、財布に優しく、ブルゴーニュの真髄に触れられるところがお気に入りなのだそうです。
私は、今回の6種類のワインはどれも初めて飲むものばかりでしたが、特に「ムルソー・クロ・デ・ルシェ」の存在感や風格を強く感じました。ダニエルさんが相性の良い料理のひとつとして、西京漬を挙げられたのをヒントに、味噌漬けチーズをムルソーと合わせてみたところ、なかなかのマリアージュでした。

セミナー中の参加者から主催者側への質問&回答

Q1. モルゴンで古木で作ったボジョレーが好きなのですが、これもそうでしょうか?

A1. はい、こちらも樹齢55年~90年のものになります。


Q2. ジュヴレはシャンベルタンはとても奥行深いので、それだけでうっとりなんですが、うなぎやたれでこわされる心配がありますが、やっぱりこいものがいいですか?私はパンが一番と思いますがどうでしょうか

A2. パンと発酵バターなどがあれば基本的にフランスワインはどれも合うと思います。うなぎの場合、タレはそれほど付けずうっすらと味付けしても良いかと思います。


Q3. ダ二エルさんは実際現地行って、肌で感じたブルゴーニュ 生産者の特徴は何でしょうか

A3. とにかくブルゴーニュの生産者は職人気質の方が多いですね。


Q4. プルミエクリュやグランクリュはもっとおいしいのですか?これだけでもこの生産者さんは抜群なのですが、、ジュヴレのシャンベルタンの作り手はみんなこんなに平均的においしいのでしょうか?

A4. もちろん作り手一人ひとりそれぞれ個性が異なります。こちらの生産者はオーガニックということもあり、こだわりひとしおです。


Q5. とっても美味!! やはりテロワール 1級畑 とか… 長い歴史からのもの??

A5. ブルゴーニュの格付けの歴史は意外と長く、昔からこの土地では美味しいものが造れるということが分かってたんでしょうね。

あとがき

今回のオンラインライブセミナー ブルゴーニュ編は、ムルソー・クロ・デ・ルシェやジュヴレ・シャンベルタンなど、自分ひとりではなかなか買いづらいワインを気軽に試せる貴重な機会でした。そして、セミナー参加費のお手頃さだけでなく、高級ワインを小瓶に分けることで「香りが開きやすくなるメリットがあった」とダニエルさんが解説されたように、ワイン通の方にとっても新たな発見のあるひと時だったのではないかと思います。

ここで朗報です! 今回参加できなかった方のために、8月28日(金)にブルゴーニュ編が追加開催されることとなりました。ご興味のある方は、ぜひお早めに申し込まれることをお勧めします。さらに、参加者アンケ―トで寄せられた熱烈なリクエストに応えて、9月11日(金)には待望のスペイン編も開催されるとのこと。こちらも楽しみですね。
これからも、ヴィノテラスさんのオンライン ライブセミナーから目が離せません。

椿れもん

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ワインを愛するライター/ラジオパーソナリティー 持ち前の好奇心と“美味しいものセンサー”の感度には自信アリ。 文章や声で“言葉のご馳走”をお届けし、あなたの...

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