【宅飲みでワインを楽しむ】ワイングラスをそろえよう!


高級ワインはもちろん、いつものワインもグラスを選ぶことで驚くほどワインの特徴を引き立てることができます。美味しくワインを味わうためにも、まずはワイングラスから揃えましょう。
巷には、ワインの種類によって、形や大きさがさまざまなワイングラスが展開されています。今回は、「どれを選んだらいいのか分からない」という疑問にお答えして、ワインに合ったおすすめのワイングラスをご紹介します。日本製やお手頃な価格だけど質の良いワイングラスを中心に選びました。ぜひ、参考にしてみてください。
ワインを美味しく飲むにはワイングラスで変わります
赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなどさまざまな味わいが楽しめるワインは、ワイングラスの形で香りや美味しさが変わるのをご存じですか?せっかくなら、美味しくワインを味わいたいですよね。
まずは、それぞれのワインにあった赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインのワイングラスをそれぞれ2種類ずつ、計6種類ご紹介しましょう。
赤ワイン用グラス①ボルドー型
一般的なワイングラスよりも少し大きいのが、このボルドー型のワイングラス。ボウルと呼ばれるワインを注ぐ本体部分が、チューリップのように丸みを帯びているのが特徴です。この形のワイングラスは、香りが立ちやすく、赤ワイン独特の渋みを持つタンニンがまろやかに感じられます。そのため、渋みや酸味など全体のバランスが良くなり、より美味しくワインを楽しめるでしょう。重厚感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種のワインがよく合います。
赤ワイン用グラス②ブルゴーニュ型
風船のようにふんわりとしたボウルが特徴なのは、ブルゴーニュ型。ボルドー型よりも横に広がっているため、空気に触れる面積が大きく、よりワインの香りを楽しめるワイングラスです。グラスの底から中心にかけて膨らみ、グラスの縁(リム)はキュッと狭まっているため、ワインの香りをしっかりと閉じ込めてくれます。タンニンが少なく、ラズベリーのような繊細な酸味と果実感を味わえるピノ・ノワール種がよく合うワイングラスです。
白ワイン用グラス①万能型
ボルドー型のワイングラスよりもややスリムになった、チューリップのような形が特徴なのが、白ワイン用グラスの万能型と呼ばれるワイングラス。世界的に使用されているテイスティング専用のグラスに似ているため、とても使いやすいでしょう。日常使いには、このワイングラスがおすすめです。スッキリとした白ワインだけでなく、日本酒にも適しています。
白ワイン用グラス②モンラッシェ型
世界最高峰の白ワインと言われているのが、フランスのブルゴーニュ地方にあるモンラッシェで造られたワイン。土壌のミネラルや酸をたっぷりと吸収した表情豊かなワインとして、世界中に愛されています。このモンラッシェで造られたワインを味わうのにぴったりなのが、白ワイン用グラスのモンラッシェ型ワイングラスです。風船のように丸いフォルムがポイントとなった、可愛らしいボウルが特徴。万能型に比べて酸味を感じやすく、白ワイン全体のバランスを整えてくれるワイングラスです。
スパークリングワイン用グラス①フルート型
縦に長いワイングラスは、スパークリングワイン用グラスのフルート型と呼ばれています。ボウルが細長いのは、炭酸を抜けにくくするため。スパークリングワインが美味しくいただける仕様になっています。立食パーティやカジュアルな席の場で、場所を取らないスマートさも魅力です。
スパークリングワイン用グラス②クープ型
ボウルが極端に短く、広い飲み口をしたワイングラスは、スパークリングワイン用のクープ型と呼ばれています。フルート型に比べて空気に触れる面が大きいことから、炭酸が飛びやすいというデメリットも。しかし、飲み口が広いことでスパークリングワインの香りや泡が華やかに感じられるので、高級シャンパンなどの香りや発泡性が強いものはこちらのワイングラスがおすすめです。
ワイングラスのマナーとは

友人とのカジュアルな場では、楽しくお酒を味わいたいもの。しかし、仕事の席などフォーマルな場では、しっかりとしたワイングラスのマナーをわきまえましょう。日本と海外ではワイングラスのマナーにも違いがあるため、注意が必要です。
乾杯でワイングラスは合わせない
例えば、乾杯でグラスをチンっと合わせるのはNGポイント。日本では、グラスとグラスを合わせて乾杯をするのが決まりですが、海外ではNGです。目の高さまでグラスを持ち上げ、相手に軽く会釈をすればOK。ニコッと軽く微笑むことができたら、完璧です。
注いでもらうときは、ワイングラスを置いたまま
ワインを注いでもらうときは、グラスは持たずに置いたままで注いでもらいましょう。ビールや日本酒などを注いでもらうときにグラスを持つ人が多いようですが、ワインに関しては、NG。こぼしてしまう可能性や、手の温もりによりワインが温まってしまうことがあるため、注いでくれる人に任せるのがマナーです。
女性はワイングラスにお酒を注がずに
日本では、上司や男性のグラスに女性が積極的にお酒をつぐ文化がありますよね。最近では、少しずつ改善しつつあるものの、これも海外ではNGポイント。もし、お酒がなくなったとしても、お店の方を呼んで注いでもらいましょう。
ワイングラスを大事に保管

美味しいワインを味わうためには、ワイングラスの保管方法が必要不可欠です。正しい洗い方や保管で、ワイングラスを大事に扱いましょう。
ワイングラスの正しい洗い方とは
ワイングラスは、見た目同様にとても繊細で壊れやすいので、洗い方には注意が必要です。まずは、45度程度のぬるめのお湯で全体の汚れを取っていきます。特に汚れているのは、飲み口の部分。そこを重点的に優しく洗いましょう。むしろ、そこさえ綺麗にできれば上出来です。
また、ワイングラスを使用したら、なるべく早く洗うよう心がけましょう。長時間放置しておくと、色素沈着の原因となり、ワイングラスの見た目が悪くなってしまいます。楽しいパーティの後、飲み過ぎたり、面倒だったりして洗う余裕がない場合は、表面の汚れをさっと落とすか、お水に一晩つけておくのがベストです。
洗い終わったら、優しくワイングラスを拭きます。大きめのサイズのクロスを用意して、包み込むようにワイングラスの底、台座と呼ばれる部分から拭いていきましょう。ボウルの部分は、外側から水滴を拭き取ります。内側は、クロスをそっと押し入れ、優しく回していけば完成です。ワイングラスが曇る原因になるので、水滴は全て拭き取るようにしましょう。
ワイングラスの正しい保管方法とは
他のグラスよりも高さがあるワイングラスは、保管場所が難しいのが悩みどころですよね。食器棚に収まればそこに置いておくのがベストですが、なかなかそうはいかないもの。実は、購入した際に入っていた箱に入れておくのが一番安全な保管方法です。ホコリの付着を避けられ、いつでも綺麗な状態でワインを楽しめるでしょう。
その他にも、よく飲食店で見かけるおしゃれなワインホルダーで収納するのもおすすめです。家全体が華やかになりますし、ワインを飲みたいときにすぐ取り出せる魅力があります。
お手頃で!おすすめのワイングラス

ここからは、おすすめのワイングラスをご紹介しましょう。安心の日本製のワイングラスやお手頃な価格でもしっかりした作りのワイングラスなど、さまざまなワイングラスが展開しているので、自分に合ったものを選んでみてくださいね。
東洋佐々木ガラス

優れた耐久性といえば、東洋佐々木グラスが製造するワイングラス、ファインクリスタル・イオンストロングシリーズ。
他社のワイングラスよりも1.5倍の強度を持ち、些細な衝撃では壊れない優れもの。業務用の食器洗い機にも対応し、約4,500回洗浄してもグラスが曇ることはありません。
松徳硝子 うすはり
他のグラスよりも圧倒的な薄さを誇るのが、「松徳硝子」が製造するうすはりシリーズのワイングラスです。全て手作りで行っているからこそできる、究極の薄さが魅力の本商品。台座がなくボウル部分のみのため、ビールや日本酒を味わうのにも良さそうです。
Sghr(スガハラ)
スガハラが製造するワイングラスといえば、「ブノエシリーズ」。ワインを美味しく味わってもらうために、1つ1つ手作りで製造されています。ガラスの美しさを堪能できる無地と、線が流れるらせんタイプの2種類を展開。プレゼント用などにもぴったりです。

RIEDEL(リーデル)
お手頃な価格で楽しめるのは、リーデルのワイングラス。創業260年以上の歴史を誇るオーストラリアの老舗ワイングラスメーカーです。世界で初めて、ブドウの品種別にワイングラスを販売しました。世界中のワインに合わせて合計140種類のワイングラスを展開しているので、自身の目的に合ったものを選びましょう。
KINTO(キントー)

シンプルで上質なグラスを提供するのは、キントーが手がけるワイングラス。安心のメイドインジャパンのクオリティと、お手頃な価格が魅力のメーカーです。ガラスのような透明感を持つ、割れにくい樹脂素材を使用しています。
【宅飲みでワインを楽しむ】ワイングラスをそろえよう!|まとめ
ワイングラスは、赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど種類によって、さまざまあります。せっかくなら、美味しいワインをより美味しく味わうために、ワイングラスを揃えてみましょう。ワイングラスでワインをより一層美味しく、楽しい時間を過ごしてはいかがですか?

ライター むなかたりょうこ
京都在住のウェブライター。元酒類販売営業マン。現在は、お酒やグルメを中心に記事を執筆中。