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Vol 9 イタリア中部・南部

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首都ローマをはじめ、フィレンツェやナポリなど観光名所が多数あるイタリア中南部は、日差しが強い温暖な気候が特徴です。出題頻度が多いため、12の州それぞれに栽培されているブドウ品種とワイン生産量、D.O.P.(統制原産地呼称)をきちんと暗記しておきたいですね。

この回では、イタリア中南部の歴史や気候風土と主要なD.O.P.ワインについて解説します。

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目次
1.トスカーナ州
2.ウンブリア州
3.マルケ州
4.ラツィオ州
5.アブルッツォ州
6.モリーゼ州
7.カンパーニア州
8.プーリア州
9.バジリカータ州
10.カラブリア州
11.シチリア州
12.サルデーニャ州

トスカーナ州

地中海に面しているトスカーナ州は、イタリア中部のなだらかな丘陵地帯が続く美しい州です。様々な果物を一つの農園で栽培する伝統があり、ブドウ畑やオリーヴ果樹園が幾何学模様のように張り付き、その奥には森があり、調和の取れたバランスのいい風景が残っています。州としてのワイン生産量は中規模ですが、高品質のワインが多く、キャンティやブルネッロ・ディ・モンテタルチーノといった有名なD.O.C.Gをはじめ、数多くのD.O.C.があります。

トスカーナ州の歴史と文化経済


先史時代から人類が暮らしていたトスカーナ州は、エルトリア人によってブドウ栽培とワイン造りが伝えられました。この民族とトスカーナの結びつきは深く、「エルトリア」がトスカーナの語源となっています。

西ローマ帝国崩壊後、支配者が次々と変化していきました。自由都市の時代が始まった12世紀頃からシエナとフィレンツェが頭角を現し、特にフィレンツェは、14~15世紀に銀行業で富を蓄えたメディチ家をリーダーとしてルネッサンスの中心地となりました。トスカーナは1860年にイタリア王国に参加し、一時はフィレンツェが首都となりました。

第二次大戦後は順調に成長を続けたため、現在はイタリアでもっとも豊かな州のひとつとなっています。農業や畜産が古くから行われており、特に特産品として有名なトスカーナ産のオリーヴオイルは卓越しています。皮加工や貴金属細工といった職人の伝統も未だに息づいています。また、フィレンツェ、シエナ、ピサの斜塔など、世界的に有名な観光地が多く、世界遺産も数多くあります。

トスカーナ州の気候風土


トスカーナ州は、北と東をアペニン山脈に囲まれ、西は地中海に向けて開けており、丘陵地帯が全体の66.5%で山岳地帯が25.1%を占め、平野部はごくわずかです。内陸部は大陸性気候で、夏は暑く冬は非常に寒いですが、海岸部では温暖で雨が少ない地中海性気候となっています。

トスカーナ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによるとワイン生産量は2,708,300hℓ、ブドウ栽培面積は54,535haです。生産されるワインのうちD.O.P.ワインは65%を占め、赤ワインが全体の87%と大半を占めています。

主要なブドウ品種は、白ブドウのVernacciaヴェルナッチャ、Malvasia Biancaマルヴァジア・ビアンカ、Torebbianoトレッビアーノ、黒ブドウのSangioveseサンジョヴェーゼ、Canaiolo Neroカナイオーロ・ネーロです。

トスカーナ州の郷土料理と食材


Crostini(鶏のレバー、仔牛の脾臓などで作ったパテをのせたパン)やPanzanella(パン、トマト、玉ねぎ、バジリコが入ったサラダ)、Ribollita(野菜のスープ)といった料理や、D.O.P.チーズのPecorino Toscana(羊乳、非加熱圧搾)などがトスカーナ州のワインとの相性がいい郷土料理とチーズです。

トスカーナ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワイン


トスカーナ州の主要なD.O.P. (D.O.C./D.O.C.G.)ワインは、内陸部と海岸部とで異なります。それぞれの銘柄をしっかり覚えておきましょう。

内陸部(フィレンツェ県・シエナ県・アレッツォ県)Brunello di Montaltinoブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(赤)、Carmignanoカルミニャーノ(赤)、Chiantiキアンティ(赤)、Chianti Classicoキアンティ・クラシコ(赤)、Vernaccia di San Gimignanoヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(白)、Vino Nobile di Montepulcianoヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ(赤)、Pominoポミーノ(赤、白)、Vin santo del Chiantiヴィン・サント・デル・キアンティ(赤)、Vin Santo del Chianti Classico ヴィン・サント・デル・キアンティ・クラシコ(赤)、Vin Sant di Montepulcianoヴィン・サント・ディ・モンテプルチャーノ(赤)
海岸部(ルッカ県・ピサ県・グロッセート県・リヴォルノ県)Bolgheriボルゲリ、Bolgheri Sassicaiaボルゲリ・サッシカイ(赤、白、ロゼ)

ウンブリア州

イタリア半島の中央部に位置し、海に面していないウンブリア州は、国内でも小さい方の州ですが湖や川が多く水に恵まれています。世界的に有名なワインから、知名度はなくても良質なデイリーワインまで各地で様々なタイプのワインが生産されています。

ウンブリア州の歴史と文化経済


エルトリアの時代から、ペルージャを中心に栄えていたウンブリア州は、ローマとリミニをつなぐ重要なフラミニア街道を擁しています。古代ローマが滅亡した後は東ゴートとビザンティンが支配し、ローマ教皇庁領となり、1860年にイタリア王国に統合されました。

ウンブリアには多くの修道院があり、ルネッサンス期には重要な中心のひとつでもありました。際立った産業はないものの、手工芸や農業、工業、観光などが中心で、ワイン産業が重要となっています。

ウンブリア州の気候風土


アペニン山脈が東側にあり、テヴェレ川が中央を流れているウンブリア州は、川も多く水資源に恵まれています。亜地中海性気候や亜大陸性気候など地域によって異なりますが、夏は乾燥していて暑く、冬はかなり寒いです。

ウンブリア州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は622,053hℓ、ブドウ栽培面積は11,900haです。生産量の50%近くは赤ワインが占めています。

主要なブドウ品種は、白ブドウのGrechettoグレケット、Procanicoプロカニコ、黒ブドウのSangioveseサンジョヴェーゼ、Sagrantinoサグランティーノです。

ウンブリア州の郷土料理と食材


Porchetta alla Perugina(ハーブを詰めて丸ごと焼き上げた子豚)などの料理、チーズのPecorino di Norcia(羊乳、非加熱圧搾)や、Raviggiolo Umbro(羊乳/山羊乳、フレッシュ、シダの葉にまかれている)などがウンブリア州ワインと相性がいい郷土料理やチーズとされています。

ウンブリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワイン


ウンブリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワインは県によって区分けされています。それぞれの銘柄を覚えましょう。

ペルージャ県Montefalco Sagrantinoモンテファルコ・サグランティーノ(赤)、Torgiano Rosso Riserva トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ(赤)、Montefalco モンテファルコ(白、赤)、Torgiano トルジャーノ(赤、白、ロゼ)
テルニ県Orvietoオルヴィエート(辛口白、甘口白)

マルケ州

イタリアの中央部で南北に細長く伸びているマルケ州は、西はアペニン山脈、東はアドリア海に挟まれています。美しい緑の丘陵地帯とアペニン山脈の山岳地帯で占められ、平野部はほとんどありません。ワイン生産は主に丘陵地帯で行われており、白ワインと赤ワインがバランスよく造られています。

マルケ州の歴史と文化経済


古代ローマ時代、フラミニア街道とサラリア街道という重要な2つの街道が通っており、アンコーナは東方面への重要な港となっていました。古代ローマ滅亡後はオドアケルや東ローマ帝国に支配され、教皇領の時代を経てイタリア王国になりました。

山や海といった美しい自然に恵まれ、重要な巡礼地ロレート、古代から栄え続ける港町アンコーナなど、豊富な観光資源があり、観光業が急速に成長しています。高度に専門化した中小企業が多く、服飾や家具などで世界的に有名な会社が数多くあります。

マルケ州の気候風土


アンコーナよりも北側では亜大陸性気候と地中海性気候が混ざり合い、南側は地中海性気候です。夏は暑いものの、アドリア海からの風で和らげられます。

マルケ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによるとワイン生産量は883,659hℓ、ブドウ栽培面積は15,156haです。白ワインが52%、赤ワインが48%とほぼ同率になっておりバランスよく造られています。

主要なブドウ品種は、白ブドウのVerdicchioヴェルディッキオ、Pecorinoペコリーノ、Passerinaパッセリーナ、Bianchelloビアンケッロ、黒ブドウのMontepulcianoモンテプルチャーノ、Sangioveseサンジョヴェーゼ、Vernaccia Neraヴェルナッチャ・ネーラ、Lacrimaラクリマです。

マルケ州の郷土料理と食材


前菜のOlive Ascolane(大粒のグリーンオリーヴにミンチ肉を詰めたフライ)やパスタのVincisgrassi(生ハムやパンチェッタ、鶏の内臓などのソースを入れたラザーニャ)、チーズのCasciotta d’Urbino(羊乳主体+牛乳、非加熱圧搾)などが、マルケ州のワインとの相性がいい郷土料理や食材とされています。

マルケ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワイン


マルケ州もウンブリア州と同じく、主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワインは県によって異なります。それぞれの県の銘柄を暗記しておきましょう。

北部(ぺサロ・エ・ウルビーノ県)Bianchello del Metauroビアンケッロ・デル・メタウロ(白)、Colli Pesaresiコッリ・ぺサレージ(赤)
中部(アンコーナ県、マチェラータ県)Castelli di Jesi Verdicchio Riservaカステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ(白)、Verdicchio di Matelica Riservaヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ(白)、Vernaccia de Serrapetronaヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ(発泡赤)、Coneroコーネロ(赤)、Verdicchio dei Castelli di Jesiヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ(白、発泡白)、Verdicchio di Matelicaヴェルディッキオ・ディ・マテリカ(白)、Rosso Coneroロッソ・コネロ(赤)、Lacrima di Morro d’Albaラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ(赤)
南部(フェルモ県、アスコリ・ピチェーノ県)Rosso Picenoロッソ・ビチェーノ(赤)、Offidaオッフィーダ(白、赤)

ラツィオ州

イタリアの首都ローマを擁するラツィオ州は、イタリア半島中央部に位置し、東側にあるアペニン山脈と西側に広がるティレニア海の間の丘陵地帯でブドウが栽培され、主に爽やかで心地よい白ワインが醸造されています。

ラツィオ州の歴史と文化経済


古代ローマ帝国時代は「世界の中心」、中世には「信仰の中心」として、ローマを中心に繁栄を続けてきたのがラツィオ州です。

19世紀にイタリアの首都となってからは、一貫して重要な役割を果たし、現在においても政治やジャーナリズム、芸能などの中心地となっています。世界中の芸術・文化遺産の30%がローマにあるといわれるように「永遠の都」であり、ローマの歴史、文化の豊かさは他に比べるものがありません。

国内総生産においてはロンバルディア州に次いで第2位と重要な州ですが、ほとんどの産業は第3次産業です。

ラツィオ州の気候風土


州の東側にアペニン山脈があり、州の真ん中をテヴェレ川が横切り、オスティアでティレニア海に注いでいます。ラツィオ州の54%を占める丘陵地帯は火山性の土壌をところが持つところが多いです。

典型的な地中海性気候で、温暖かつ雨が少なく、非常に気候に恵まれています。アペニン山脈近くでは、やや大陸性の涼しい気候となります。

ラツィオ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は1,319,606hℓ、ブドウ栽培面積は19,877haです。白ワインが75%と多くを占め、残り25%は赤ワインという割合です。

主要なブドウ品種は、白ブドウのMalvasia Bianca di Candiaマルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア、Malvasia del Lazioマルヴァジア・デル・ラツィオ、Trebbiano Toscanoトレッビアーノ・トスカーノ、Trebbiano Romagnoloトレッビアーノ・ロマニョーロ、Trebbiano Gialloトレッビアーノ・ジャッロ、黒ブドウのCesaneseチャサネーゼ、Sangioveseサンジョヴェーゼ、Montepulcianoモンテプルチャーノです。

ラツィオ州の郷土料理と食材


Supplìdi Riso(生ハムやモッツァレッラを入れた小さめのお米のコロッケ)やCarciofi alla Giudia(アーティチョフをオイルで揚げた料理)、Spaghetti alla Carbonara(パンチェッタと卵、ペコリーノ・ロマーノ、胡椒のソースのスパゲッティ)、Abbacchio allo Scottadito(乳のみ仔羊のアバラ肉を焼いた料理)、Torta di Ricotta(リコッタチーズのタルト)、チーズのPecorino Romana(羊乳、非加熱圧搾)などがラツィオ州ワインとの相性がいい郷土料理やチーズです。

ラツィオ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワイン


ラツィオ州で認定されている主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワインは、2つのエリアに大別されます。

北部(ヴィテルボ県)Est!Est!!Est!!! di Montefiasconeエスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ(白, 発泡白)、Aleatico di Gradoliアレアティコ・ディ・グラドリ(赤、甘口赤)
中南部(ローマ県、フロジノーネ県)Cesanese del Piglioチェザネーゼ・デル・ピリオ(赤)、Frascati Superioreフラスカーティ・スペリオーレ(白)、Cannellino di Frascatiカンネッリーノ・ディ・フラスカティ(甘口白)、Frascatiフラスカーティ(白、発泡白)、Castelli Romaniカステッリ・ロマーニ(白、赤、ロゼ)、Cesanese di Olevano Romanoチェザネーゼ・ディ・オレヴァノ・ロマーノ(赤、フリッツァンテ)

アブルッツォ州

アブルッツォ州はイタリア中部に位置しており、州土の35%が丘陵地帯、残りの65%が山岳地帯で、平野がわずか1%しかないこともあり、人口密度が低くなっています。州内のブドウ畑のほとんどはアドリア海とアペニン山脈にはさまれているため気候に恵まれ、良質なブドウが成長することで知られています。

アブルッツォ州の歴史と文化経済


アブルッツォの地元民族は古代ローマの同盟に入った後、ゲルマン大移動を経てノルマンやナポリ王国の支配を受け、1860年にイタリア王国に統一されました。イタリア中部でありながら、歴史的にも文化的にも南部に近くなっています。

経済発展が遅い州の一つと言われていましたが、1960年代以降は首都ローマとアブルッツォを結ぶ高速道路の完成したこともあり、経済が順調に成長し、現在では工業化が進んでいます。農業や漁業が盛んな他、近年では観光業も伸びてきています。

アブルッツォ州の気候風土


西にアペニン山脈、東にアドリア海があり、その間の南北方向に丘陵地帯が伸びています。温暖な地中海性気候で、ブドウとオリーヴの栽培が盛んです。内陸部に入ると標高が高くなるため、冷涼な気候になっていきます。

アブルッツォ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は3,309,833hℓ、ブドウ栽培面積は32,187haです。生産量の62%は赤ワインです。

主要なブドウ品種は、白ブドウのPecorinoペコリーノ、Trebbiano Abruzzeseトレッビアーノ・アブルツェーゼ、Passerinaパッセリーナ、Trebbiano Toscanoトレッビアーノ・トスカーノ、黒ブドウのMontepulcianoモンテプルチャーノです。

アブルッツォ州の郷土料理と食材


Brodetto di Pesce alla Pescarese(ペスカーラ風魚介スープ)やPorchetta(豚の丸焼き)、Zafferano(アブルッツォのサフラン)などがアブルッツォ州ワインと合う郷土料理や食材です。

アブルッツォ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワイン


アブルッツォ州のD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワインは、Montepulciano d’Abruzzo Colline Teramaneモンテプルチャーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネ(赤)、Montepulciano d’Abruzzoモンテプルチャーノ・ダブルッツォ(赤)、Trebbiano d’Abruzzoトレッビアーノ・ダブルッツォ(白)です。

モリーゼ州

モリーゼ州は、東はアドリア海、それ以外の三方は他の州と接しており、1964年にアブルッツォ州から分離された州です。ワイン造りは古くから行われていますが、その知名度は低く、地元消費が中心です。

モリーゼ州の歴史と文化経済


古代ローマが崩壊後、ベネヴェント公国やノルマン、ナポリ王国との支配を経て、イタリア王国に統一されました。人口が少ないこともあり、経済はあまり発展しておらず、農業や零細手工業が中心となっています。

現代においても羊の移動放牧がおこなわれており、美しい自然が保存されていることから近年は観光業が伸びつつあります。

モリーゼ州の気候風土


山岳地帯が55%、丘陵地帯が45%で平野部はほとんどありません。亜大陸性気候で、夏は気温が高い上に湿度が高く、冬は降雪があり寒冷です。

モリーゼ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は366,185hℓ、ブドウ栽培面積は5,530haです。生産量の70%が赤ワインです。

主要なブドウ品種は、白ブドウのTrebbiano Toscanoトレッビアーノ・トスカーノ、Pecorinoペコリーノ、Passerinaパッセリーナ、Bombino Biancoボンビーノ・ビアンコ、黒ブドウのTintilliaティンティリアです。

モリーゼ州の郷土料理と食材


パスタのTacconi(四角いパスタにミートソースをかけた料理)やMazzrella d‘Agnello羊の内臓をスパイスで煮込んだ肉料理)、チーズのCaciocavallo Silanoなどがモリーゼ州ワインと合う郷土料理や食材です。

モリーゼ州の主要なD.O.P.(D.O.C.)ワイン


モリーゼ州のD.O.P.(D.O.C.)ワインはTintillia del Moliseティンティリア・デル・モリーゼ(赤)、Pentro di Iserniaペントロ・ディ・イセルニア(白、赤、ロゼ)、Bifernoビフェルノ(白、赤、ロゼ)です。

カンパーニア州

イタリア南部に位置するカンパーニア州は、イタリアにおいて面積は中規模ながら、人口はロンバルディア州に次いで多く、人口密度が最も高い州です。

さまざまな時代の文化遺跡が集積し、「ナポリを見てから死ね」と呼ばれる州都ナポリ、アマルフィ海岸やカプリ島、青の洞窟、ポンペイ遺跡など、すばらしい観光資源が点在しています。

温暖な気候と豊かな火山性土壌でワイン造りに適しており、カンパーニア州のワインは古代から絶賛されれ、古代で最も偉大とされたワインであるファレルヌムは現在のD.O.C.Falerno del Massico地区で造られていました。それに甘えて怠惰な眠りを貪っていると非難された停滞期もありましたが、近年は品質向上がめざましく、意欲的な生産者が多く活動しています。

カンパーニア州の歴史と文化経済


カンパーニア州はギリシャの植民地として栄え、ネアポリスと呼ばれていたナポリは重要都市でした。古代ローマ時代には、温暖な気候を求めて皇帝や貴族が別荘を建て、当時のカンパーニアは世界で最も豊かな地方でした。

西ローマ帝国滅亡後、東ゴート族、ランゴバルド族の支配を経て、東ローマ帝国の属州となり、ノルマン、フランスのアンジュー家などの支配を経た後、1861年にイタリア王国に併合されました。その後、イタリア王国の誤った南部政策もあり、カンパーニアは急速に衰退し、今では多くの問題を抱えた州となっています。

ローマに引けを取らないほどの文化の伝統と蓄積を誇り、特にナポリ・バロック期の建築や彫刻などは素晴らしいものが多く残っており、庶民文化も充実しています。

人口が多く、自然や豊富な労働力など、経済発展のための条件に恵まれていますが、治安が悪く貧困にあえいでいるというのが現状です。しかしながら、美しい自然と無数の観光名所に引き付けられ、大量の観光客やヴァカンス客が訪れるため観光業は好調です。

カンパーニア州の気候風土


ティレニア海を西側に、アペニン山脈を東側に見た間に全体の50.8%を占める丘陵地帯が広がります。ナポリ沖には数々の島があり、内陸部は火山が多いです。海岸に近い地域はは温暖な地中海性気候ですが、内陸部は大陸性気候で夏は暑く冬は寒いです。

カンパーニア州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は1,327,488hℓ、ブドウ栽培面積は24,611haです。観光客が多いため生産量より消費量が多く、赤ワインと白ワインはほぼ同量の生産量です。

主要なブドウ品種は、白ブドウのGrecoグレーコ、Fianoフィアーノ、Falanghinaファランギーナ、Coda di Volpeコーダ・ディ・ヴォルペ、黒ブドウのAglianicoアリアニコ、Piedirossoピエディロッソです。

カンパーニア州の郷土料理と食材


Parmigiana di melanzane(茄子、モッツアレラ、トマトソース、バジリコを重ねて焼いた料理)、Pizza Margherita(トマト、水牛のモッツァレラ、バジリコのピッツァ)、Spaghetti alle Vongole (アサリのスパゲッティ)や、Mozzarella di Bufana Campanaモッツアレラ・ディ・ブファラ・カンパーナなどのチーズが地元ワインと合う郷土料理や食材とされています。

カンパーニア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワイン


カンパーニア州の主要なD.O.P.( D.O.C./D.O.C.G.)ワインは、県別に覚えておくといいでしょう。

ガゼルタ県、ナポリ県Falerno del Massicoファレルノ・デル・マッシコ(赤、白)、Vesuvioヴェズヴィオ(白、赤、ロゼ、泡)、Ischiaイスキア(白、赤、泡)
ベネヴェント県、アヴェッリーノ県Taurasiタウラージ(赤)、Fiano di Avellinoフィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(白)、Greco di Tufoグレーコ・ディ・トゥーフォ(白、泡)、Aglianico del Taburnoアリアニコ・デル・タブルノ(赤、ロゼ)
サレルノ県Costa d’Amalfiコスタ・ダマルフィ(白、赤、ロゼ、泡)、Cilentoチレント(白、赤、ロゼ)

プーリア州

プーリア州は、東と南がそれぞれ海に面しており、イタリア国内でもっとも東に位置しています。広大な平野があり、ブドウをはじめオリーヴや穀物、野菜、果物が栽培され収穫量も豊かです。ワイン生産量も多く、固有品種の宝庫と言われています。

プーリア州の歴史と文化経済


古代ローマ時代は東洋とつながる場所として重要な役割を果たしていたプーリア州は、さまざまな民族や東ローマ帝国、ノルマンなどの支配を受けた後、ナポリ王国の支配時代に大土地所有制度が発達しました。

東洋への窓口として栄えた時代古代ローマ時代から、様々な文明下で独自の文化を積み重ねてきました。フリードリヒ2世が建てた城カステル・デル・モンテは世界遺産に登録されており、またバロック建築も有名です。長年農業で栄えてきたものの、近年はサービス業や重化学工業の発展がめざましく、観光業伸びていますが、まだ外国人観光客は少なく、イタリア人が中心となっています。

プーリア州の気候風土


南北に細長く、800㎞あまりもの海岸線を持つプーリア州は、平野が53.5%、丘陵が45.3%を占めます。山岳地帯はわずか1.4%とイタリア国内では最も山岳地帯が少ない州です。

ブドウの栽培に適した石灰岩台地の土壌を持ち、典型的な地中海性気候のため温暖です。雨は秋と冬に集中して降ります。

プーリア州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は9,552,571hℓと国内20州のうちのトップ4に入っています。ブドウ栽培面積は85,500haで、生産量の50%が赤ワインです。

主要なブドウ品種は、白ブドウのBombino Biancoボンビーノ・ビアンコ、Verdecaヴェルデーカ、Trebbiano Toscanoトレッビアーノ・トスカーノ、Chardonnayシャルドネ、黒ブドウのPrimitivoプリミティーヴォ、Negroamaroネグロアマーロ、Nero di Troiaネーロ・ディ・トロイア、Bombino Neroボンビーノ・ネーロ、Malvasia Nera di Lecce マルヴァジア・ネーラ・ディ・レッチェです。

プーリア州の郷土料理と食材


Orecchiette con Cime di Rapa(小さな耳の形をしたオレッキエッテパスタを菜の花のような野菜で和えた料理)やAgenllo al Forno(塩、ニンニク、ローズマリーを使った仔羊のロースト)、チーズのCanestratoPuglieseなどが地元ワインと合う郷土料理や食材です。

プーリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワイン


プーリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G)ワインは次の通りです。県ごとに覚えておくといいでしょう。

バーリ県Castel del Monte Bombino Neroカステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ(ロゼ)、Castel del Monte Bombino Nero di Troia Riservaカステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ・ディ・トロイア・リゼルヴァ(赤)、Castel del Monte Rsso Riservaカステル・デル・モンテ・ロッソ・リゼルヴァ(赤)、Gioia del Colleジョイア・デル・コッレ(白、赤、ロゼ)
タラント県、ブリンディジ県、レッチェ県Primitovo di Manduria Dolce Naturaleプリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・ドルチェ・ナトゥラーレ(甘口赤)、Salice Salentinoサリチェ・サレンティーノ(白、赤、ロゼ、泡)、Primitovo di Manduriaプリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア(赤)

バジリカータ州

イタリア南部に位置するバジリカータ州は、かつてはルカ―ニアと呼ばれており、今でもこの名前を使用する人が多いです。ギリシャの植民地時代からワインが有名で、山岳地帯が多いため生産量は少ないものの、アリアニコから造られる長期熟成型のワインAglianico del Vultureは南部を代表する赤ワインとして有名です。

バジリカータ州の歴史と文化経済


古代はギリシャ人のもとで栄え、その後ローマ帝国に併合されたバジリカータ州は、東ローマ帝国やランゴバルド族などの支配を経て、ナポリ王国の一部となった後、イタリア王国領となりました。

山によって隔絶され他州から孤立していることもあり、野性的な自然が残り、独自の民族文化が発達しています。中心産業は農業で、近年はパスタ製造などの食品産業も成長してきています。

バジリカータ州の気候風土


山岳地帯が全体の47%を占め、丘陵地帯が45%、平野地帯が8%という構成のバジリカータ州は、海岸部は地中海性気候、内陸部が大陸性気候と州内で気候が異なります。州都ポテンツァは標高819mにあり、しばしば最低気温を記録するほど厳しい寒さが続きます。

バジリカータ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は93,299hℓ、ブドウ栽培面積は1,9521haです。

主要なブドウ品種は、白ブドウのMalvasia Bianca di Basilicataマルヴァジア・ビアンカ・ディ・バジリカータ、Grecoグレーコ、黒ブドウのAglianicoアリアニコ、Primitivoプリミティーヴォです。

バジリカータ州の郷土料理と食材


Soppressata(粗挽きの豚肉のサラミ)やPignata(羊肉、サラミ、トマト、ジャガイモなどを陶器の鍋に入れ、粘土で密封して暖炉で煮た伝統料理)、チーズのPecorino di Filiano(羊乳、半加熱圧搾)などが地元ワインと合う郷土料理や食材です。

バジリカータ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワイン


バジリカータ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワインは、Aglianico del Vulture Superioreアリアニコ・デル・ヴルトゥレ・スペリオーレ(赤)、Aglianico dei Vultureアリアニコ・デル・ヴルトゥレ(赤、泡)、Terre dell’Alta Val d‘Agriテッレ・デッラルタ・ヴァル・ダグリ、Materaマテーラ(赤、ロゼ)、Grottino di Roccanovaグロッティーノ・ディ・ロッカノーヴァ(白、赤、ロゼ)です。

カラブリア州

イタリアの最南端にあるカラブリア州は、東はイオニア海、西はティレニア海に接しています。固有品種の宝庫と言われ、潜在能力の高いブドウが数多く生産されています。

古代にはカラブリア・ワインの名声は非常に高く、ギリシャ人がイタリアを「エノートリア(ワインの大地)」と呼ぶようになったのは、カラブリアのイオニア海岸沿いのブドウ畑を讃えてのことであったと伝えられています。

カラブリア州の歴史と文化経済


マグナ・グラエキアの中心地であったカラブリア州は、ギリシャ時代には重要な都市として機能していました。当時からさまざまな文明との接点があったものの、地理的に隔絶されていることもあり、やや閉鎖的な印象を与えますが、素朴で親切な住民が多いです。

地理的に辺境地であり交通の便も悪いため、経済発展は鈍く、農業が重要産業です。オリーヴオイルや柑橘類の栽培、羊や山羊の飼育が盛んです。夏は美しい海を求めてヴァカンス客が大量に訪れるため、観光業も重要となっています。

カラブリア州の気候風土


カラブリア州はイタリア半島のつま先にあたる州で、丘陵が全体の49.2%、山岳が41.8%を占めており、平野部はわずか9%です。地中海性気候でイオニア海側の方が乾燥しており、ティレニア海側の方が温暖です。山岳地帯は海から離れるため、陸性気候で冷涼、昼夜の気温差は大きいです。

カラブリア州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は378,183hℓ、ブドウ栽培面積は8,725haです。山岳地帯が多めでブドウ畑は海岸線に沿って点在しているため、生産量は少なめで全体の73%を赤ワインが占めます。

主要なブドウ品種は白ブドウのGreco Biancoグレーコ・ビアンコ、Malvasia Biancaマルヴァジア・ビアンカ、黒ブドウのGaglioppoガリオッポ、Greco Neroグレーコ・ネーロ、Nerello Mascareseネレッロ・マスカレーゼです。

カラブリア州の郷土料理と食材


 ‘Nduja(トウガラシ入りのサラミ)、Maccheroni alla Pastora(リコッタで和えたペンネに似たパスタ)、Tonno Bollito(ゆでたマグロにオリーヴオイルとパセリと黒コショウをかけた料理)、チーズのCaciocavallo Silano(牛乳、パスタフィラータ、洋ナシ形)などが地元ワインと合う郷土料理や食材と言われています。

カラブリア州の主要なD.O.P.(D.O.C.)ワイン


カラブリア州の主要なD.O.P.(D.O.C.)ワインは、Ciròチロ(白、赤、ロゼ)、Greco di Biancoグレーコ・ディ・ビアンコ(白)、Moscato di Saracenaモスカート・ディ・サラチェーナ(甘口白)です。

シチリア州

イタリアの最南端にして地中海に浮かんでいるシチリア州は、シチリア島をはじめエオリエ諸島やエガディ諸島などを含み、イタリア最大の広さを誇る州です。ヴェネト州やプーリア州と並ぶワインの一大生産地であり、1990年代後半には高品質ワインを造る意欲的なワイナリーが増えたこともあり、世界中でシチリアワインブームが起こりました。

海抜から標高1,200mまで変化に富んだ地形を持ち、土壌も多種多様です。すでに世界的名声を得ているテロワールに加えて、まだ開発しきれていない固有品種も多く、今後ますます発展していく可能性を秘めています。

シチリア州の歴史と文化経済


古代ローマ帝国時代、穀物栽培が盛んとなったシチリア州は「ローマの穀物庫」と呼ばれていました。西ローマ帝国が滅亡した後、ビザンティンからスペインまでさまざまな支配者がシチリア州を統治し、最終的にはイタリア王国に統一されましたが、歴史的経緯や地理的位置などによる、文化やメンタリティーがイタリア半島とは大きく異なり、常に分離独立の動きがあり、現在は自治州となっています。

3000年余りもよそ者に支配され続けてきた歴史が、シチリアに深い影を落とし、独自の文化が発展しており、マフィアの存在からも分かるように複雑な社会が構築されています。穀物栽培をはじめとした農業が盛んですが、漁業や観光業も重要な産業です。

シチリア州の気候風土


全体61.4%を丘陵地帯が占め、次いで山岳地帯が24.5%、平野部は14.1%です。もっとも広いカターニア平野とパレルモ盆地に人口が集中しています。地中海性気候で、夏は暑く、冬は温暖で、サハラ砂漠から風のシロッコが吹いてきます。降雨量が非常に少なく旱魃は深刻です。

シチリア州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は4,975,570hℓ、ブドウ栽培面積は104,380haです。白ワインが58%、赤ワインが42%という割合です。

主要なブドウ品種は、白ブドウのCatarrattoカタラット、AnsonicaアンソニカInzoliaインツォリア)、Grecanicoグレカニコ、Zibibboジビッボ(Moscatoモスカート)、Carricanteカッリカンテ、黒ブドウのNero d’Avolaネーロ・ダヴォラ(Calabreseカラブレーゼ)、Nerello Mascareseネレッロ・マスカレーゼ、Frappatoフラッパートです。

シチリア州の郷土料理と食材


Caponata(トマト、ナスなどの野菜の煮込み料理)、Pasta con Sarde(鰯と干しブドウ、松の実、フェンネルで和えたパスタ)、Cous Cous di Pesce(魚介のソースをかけたクスクス)、チーズのPecorino Siciliana(羊乳、非加熱圧搾)などがシチリア州ワインと合う郷土料理や食材とされています。

シチリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワイン


シチリア州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワインは、東部と西部に大別されています。エリアごとにしっかり覚えておきましょう。

東部(メッシーナ県、カターニア県、シラク―サ県、ラグーザ県)Cerasuolo di Vittoriaチェラスオーロ・ディ・ヴィットリア(赤)、Etnaエトナ(白、赤、ロゼ、泡)、Faroファーロ(赤)、Eloroエローロ(赤、ロゼ)、Moscato di Notoモスカート・ディ・ノート(甘口白)
西部(トラパニ県、パレルモ県、アグリジェント県、カルタニセッタ県、エンナ県)Marsalaマルサーラ(白、赤)、Alcamoアルカモ(赤、白、ロゼ、泡)、Moscato di Pantelleriaモスカート・ディ・パンテッレリア(白、泡、甘口白)、 Malvasia delle Lipariマルヴァジア・デッレ・リパリ(白、甘口白)

サルデーニャ州

地中海においてシチリア島の次に大きな島であるサルデーニャ州は、国内でシチリア、ピエモンテに次いで3番目に面積が大きい州で、すぐ北にコルシカ島があります。海を越えての通商や貿易にあまり積極的でなかったため、いきすぎた近代化、国際品種化に害されることなく、興味深い固有品種、個性の強い独自のワインが生産されています。

サルデーニャ州の歴史と文化経済


東ローマ帝国の支配下にあった時代、アラブ人の攻撃を受けた東ローマ帝国がサルデーニャを見捨てたため独立国として戦い、その助っ人として参加したピサとジェノヴァがこの島を支配するようになりました。その後、複数の支配を経てイタリア王国になり、第二次世界大戦後に自治州となっています。

海岸部は開けていますが、内陸部は閉鎖的で独自の文化を保持しており、島内でも複数の異なる言語が使われています。石炭をはじめとする鉱山が多く、昔は石炭の重要地点でしたが、近年は農業と観光業が中心になりつつあります。また、サルデーニャ島はワインの栓に使われるコルクの産地としても知られています。

サルデーニャ州の気候風土


丘陵地帯が67.9%、山岳地帯は13.6%と多く、平野部は18.5%しかなく、丘陵も岩が多く、あまり農地には適さない場所が多いです。海岸部は地中海性気候、内陸部の丘陵地帯や山岳部では大陸性気候で、年間降雨量が少なく旱魃に悩まされています。島全体に風が非常に強いです。

サルデーニャ州のワイン生産量とブドウ品種


2018年のデータによると、ワイン生産量は442,921hℓ、ブドウ栽培面積は26,709haです。全体のワイン生産量はシチリア州の11分の1程度と少なく、白ワインが46%、赤ワインが54%です。

主要なブドウ品種は、白ブドウのVermentinoヴェルメンティーノ、Vernaccia di Oristanoヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、Nascoナスコ、黒ブドウのCannonauカンノナウ、Carignanoカリニャーノ、Giròジロ、Monicaモニカです。

サルデーニャ州の郷土料理と食材


Su Farru(小麦とチーズのスープ)、Arragosta Arrosta(伊勢海老のロースト)、Porceddu(子豚の丸焼き。昔は土中に埋めてローストしていたが今はオーブンまたは炭火で焼く)、チーズのFiore Sardoフィオーレ・サルドなどがサルデーニャ州ワインと合う郷土料理や食材です。

サルデーニャ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワイン


サルデーニャ州の主要なD.O.P.(D.O.C./D.O.C.G.)ワインは、3つのエリアに分けてそれぞれ覚えておきましょう。

オルビア―テンピオ県、サッサリ県Vermentino di Galluraヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ(白、泡)、Moscato di Sorso- Sennoriモスカート・ディ・ソルソ‐センノーリ(白、泡)
オリスターノ県Malvasia di Bosaマルヴァジア・ディ・ボーザ(白、泡)、Vernaccia di Oristanoヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(白)
カリアリ県Carignano del Sulcisカリニャーノ・デル・スルチス(赤、ロゼ)

イタリア中南部は、イタリア北部と同じく州単位で主要なブドウ品種やD.O.P(D.O.C./D.O.C.G)ワインを覚えるのがおすすめです。数は多くありませんから漏れがないようしっかり覚えていきましょう。

河野ゆみこ

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ことばワークス代表。  建築インテリア・ライフスタイル・起業経営・地域情報などのテーマを中心に、紙媒体・WEB媒体の各種コンテンツや電子書籍原稿の執筆、取材...

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