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「ソーヴィニヨン・ブラン」を解説【ぶどう品種を学ぶvol.2】

ワインの基礎知識

ハーブや青草のアロマが特徴で、世界各地で栽培、生産されているソーヴィニヨン・ブラン。今日では王道のシャルドネに並んで辛口白ワインの代表品種とも言えます。

フレッシュな柑橘のアロマと心地よい酸味が感じられて、どちらかと言うと夏の暑い時期にキリッと冷やして飲まれるシーンが多いソーヴィニヨン・ブラン。

今回は生産地によって変わるニュアンスや、ペアリングしたい料理、おすすめのワインなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

ソーヴィニヨン・ブランの味わいや香りは?
ソーヴィニヨン・ブランの主な生産地
ソーヴィニヨン・ブランにはどんな料理が合う?
ソーヴィニヨン・ブランのワインおすすめ3選 
ソーヴィニヨン・ブランは魚介料理と合わせたい!

ソーヴィニヨン・ブランの味わいや香りは?

ソーヴィニヨン・ブランはハーブや青草、柑橘のアロマがあり、味わいはグレープフルーツや青りんごのようなフレッシュな酸が特徴です。

ちなみに赤ワインを造る最もメジャーな品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、このソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・フランの交配で生まれた品種です。

ソーヴィニヨン・ブランはその爽やかなアロマと軽快な飲み口が特徴なので、オーク樽での熟成や長期熟成はあまりされません。(一部例外もあります。)

比較的若いヴィンテージでリリースされて、透明感のあるクリアな味わいを楽しむのが主流です。

樽熟成を経るとアーモンドやヘーゼルナッツのようなニュアンスが加わり、まろやかで重厚感のあるソーヴィニヨン・ブランに変化します。

また、ソーヴィニヨン・ブランは産地によってニュアンスが変わるぶどう品種でもあります。

冷涼な気候で育ったソーヴィニヨン・ブランは、青みを帯びた淡いイエローの色調があり、レモンやライム、青りんごのようなフレッシュな酸味とミネラル感が際立ちます。

温暖な気候で育ったソーヴィニヨン・ブランは淡いゴールドの色調で、若干色味が濃くなる傾向に。洋梨やパイナップルのようなフルーティさが特徴です。

ソーヴィニヨン・ブランの主な生産地

ソーヴィニヨン・ブランはフランスのロワール地方では「プイィ・フュメ」「サンセール」、ボルドーでは「グラーブ」地区の代表品種です。

ほかにもチリ、イタリア、南アフリカ、東欧のモルドバで盛んに栽培されていて、ニュージーランドに至っては、国を代表するぶどう品種でもあります。

アメリカのカリフォルニアやオーストラリアでも栽培されていますが、別名「フュメブラン」とも呼ばれています。

ここでは代表的なフランスのロワールとボルドー、ニュージーランドを紹介します。

フランス ロワール


フランスのロワール地方の中でもロワール川上流にある「プイィ・フュメ」と「サンセール」は世界的にも認知度の高い銘醸地です。ソーヴィニヨン・ブラン単一で作られ、キリッとしたドライな飲み口で、酸味とミネラル感のバランスが良いワインが造られます。

フランス ボルドー


一方でボルドーではソーヴィニヨン・ブランを主体としてセミヨンをブレンドしているのが特徴です。しっかりとした個性をもつセミヨンをブレンドすることで、ロワールとは違う独特の味わいをもった白ワインになります。

また、ボルドーはソーヴィニヨン・ブランの原産地としても知られています。

ニュージーランド


ニュージーランドワインの歴史は他国と比べると浅いですが、国内生産量の66%をソーヴィニヨン・ブランが占めています。

南島のマールボロ(Marlborough)やネルソン(Nelson)が有名な銘醸地で、特にマールボロで造られるソーヴィニヨン・ブランは、ハーブのアロマとトロピカルフルーツのようなフルーティなアロマが絶妙に調和しています。

今日ではマールボロは世界が認めたソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として知られています。

ソーヴィニヨン・ブランにはどんな料理が合う?

ハーブのニュアンスと柑橘類のアロマが特徴のソーヴィニヨン・ブランは、とにかく「魚介類」との相性が抜群に良いです。バジルやタイム、パセリ、ローズマリーなどのハーブをアクセントに加えると更に良いペアリングになります。

魚介類×ハーブの組み合わせ


  • エビとホタテのハーブグリル
  • アサリの白ワイン蒸し
  • パセリとガーリックのムール貝ソテー
  • 鯛とバジルのカルパッチョ
  • ハーブをたっぷり使ったグリーンサラダ
  • 鮭やヒラメのムニエル
  • シュリンプカクテル ジェノベーゼソース

これらにレモンやライムを絞ってアクセントを加えるとなお良いでしょう。

ソーヴィニヨン・ブランのワインおすすめ3選 

クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン


【NZソーヴィニヨン・ブランの金字塔!】

もはやニュージーランドワインを語る上で外せないアイコン的なワインがこのクラウディー・ベイのソーヴィニヨン・ブラン。ニュージーランドらしい青草やハーブのニュアンスがしっかりと出ています。また、青りんごや洋梨のような果実味あふれる味わいもたまりません。ソーヴィニヨン・ブラン好きなら避けては通れない王道ワインです。

アンリブルジョワ サンセール ラ・ブルジョワーズ ブラン


【サンセールの最高峰!】

レモンやライムといった柑橘系のフレッシュなアロマに、豊富なミネラル感を感じるエレガントな味わいです。カルパッチョやハーブを使ったサラダといただきたい一本。世界的にも著名な造り手なので、ぜひ一度試してみてください。

スターレーン・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン ハッピー・キャニオン


【サンタバーバラで育った厚みのある味わい!】

カリフォルニアの南部、サンタバーバラで育ったソーヴィニヨン・ブランは、オレンジやレモンのニュアンスが強く、ふくよかな果実味が口いっぱいに広がります。

サーモンのソテーやアクアパッツァといったお魚のメイン料理と合わせて飲みたい一本です。

ソーヴィニヨン・ブランは魚介料理と合わせたい!

世界中で栽培されているソーヴィニヨン・ブランですが、味わいやアロマのニュアンスは違えど、ハーブを使った料理や魚介料理との相性はとても良いです。

サーモンやホタテ、エビ、カニなど、シーフード料理をオーダーしたときは、ぜひソーヴィニヨン・ブランと合わせてみましょう。

●他のぶどう品種も学んでみる
→白ワインの代表品種「シャルドネ」を徹底解説【ぶどう品種を学ぶvol.1】

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