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白ワインの代表品種「シャルドネ」を徹底解説【ぶどう品種を学ぶvol.1】

ワインの基礎知識

数多くの白ワイン用ぶどう品種のなかでも最もポピュラーといえる「シャルドネ」。すっきりシャープな飲み口から、リッチでコクのあるタイプまで幅広い味わいを見せるシャルドネを、ソムリエが徹底解説していきます。

また、シャルドネとのフードペアリングやおすすめのシャルドネも一緒にご紹介していきます。

シャルドネってどんなぶどう?
シャルドネの主な生産地・味わい
シャルドネにはどんな料理が合う?
シャルドネのワインおすすめ3選 
シャルドネは気候や樽熟成がポイント!

シャルドネってどんなぶどう?

シャルドネ(Chardonnay)は、白ワインをつくるぶどう品種のなかでも最もメジャーな品種です。フランスのブルゴーニュ地方が原産ですが、今日ではアメリカ、オーストラリア、イタリア、チリ、南アフリカなど、世界各国で栽培されています。

シャルドネ自体にあまり個性はなく、「ニュートラル」「特徴がないのが特徴」などと形容されることもしばしば。

ただしその分、産地や造り手、醸造方法によって味わいに大きく差が出るのが最大の特徴といえます。

つぎに主な生産地や味わい、アロマ、合う料理をみていきましょう。

シャルドネの主な生産地・味わい

シャルドネはフランスをはじめとして、アメリカ、オーストラリア、イタリアなど、主要ワイン生産国のほとんどで栽培されています。それほど土地を選ばずともしっかり育つので、適応能力が非常に優れているぶどう品種と言えます。

今回は世界的にも有数なシャルドネの銘醸地をいくつかご紹介していきます。

フランス ブルゴーニュ地方のシャルドネ


シャルドネが生まれた原産地、ブルゴーニュ地方は、赤ワインならピノ・ノワールやガメイ、白ワインならシャルドネかアリゴテの栽培が盛んです。

なかでもコート・ド・ボーヌ地区のシャルドネで造られるムルソーやシャサーニュ・モンラッシェなどは、世界最高峰の高級白ワインとして知られています。大ぶりのモンラッシェグラスで飲む黄金色のシャルドネは、余韻の長いリッチな飲み口です。

そしてもうひとつ、忘れてはならないのがブルゴーニュ北部にある「シャブリ地区」。シャブリ地区ならではの涼しい気候と「キンメリジャン」と呼ばれる石灰質の土壌で育ったシャルドネは、豊かなミネラル感ときりっとした酸味が感じられ、世界中に愛されています。

フランス シャンパーニュ地方のシャルドネ


また、シャルドネは世界中から愛される「シャンパン」の原材料としても使われています。

シャンパンといえば、シャルドネの他に「ピノ・ノワール」と「ピノ・ムニエ」をブレンドして造ることで知られていますが、ブラン・ド・ブランと呼ばれるシャルドネ1種のみでつくられるシャンパンもあります。

シャルドネ単体で造られるブラン・ド・ブランはデリケートな酸とエレガントな味わいが特徴です。

カリフォルニアのシャルドネ


シャルドネの生産量がフランスについで2番目に多いカリフォルニア。カリフォルニア州は日本国土の1,1倍と広大な面積を利用して、南部のサンタバーバラや北部のソノマカウンティなど、多様な気候風土でシャルドネを栽培しています。

カリフォルニアのシャルドネはオーク樽で熟成されていることが多く、樽熟成由来のバニラやナッツ、焦がしたキャラメルのような甘くて香ばしいアロマが特徴です。味わいの余韻も長く、コクのあるリッチな仕上がりになります。

オーストラリアのシャルドネ


シャルドネの生産量がフランス、カリフォルニアについで3番目に多いのがオーストラリア。

オーストラリアもカリフォルニアと同様、樽熟成をさせてバニラやナッツといったリッチなアロマに仕上げることが多いです。

近年ではオーク樽での熟成香はそこまで強いものはなく、ほんのり香るエレガントなスタイルが主流になりつつあります。また、フランスやカリフォルニアと違って高級ラインが少なく、リーズナブルな価格帯でデイリーに楽しめるシャルドネが多いのも特徴です。

シャルドネにはどんな料理が合う?

産地の気候や樽を使用しているか否かで味わいやアロマが変わるシャルドネですが、基本的には様々なジャンルのお料理と上手にペアリングします。産地ごとにどんな料理とペアリングすればよいのかをみていきましょう。

フランス ブルゴーニュのシャルドネ


シャサーニュ・モンラッシェやムルソーなど、ナッツやバターのような濃厚かつリッチな味わいに仕上がるシャルドネ。ペアリングはクリームソースやチーズを使った料理が良いでしょう。白トリュフやフォアグラといった食材との相性も抜群です。

フランス シャブリのシャルドネ


柑橘系のさっぱりしたアロマとシャープな酸が特徴のシャブリなら、お寿司や天ぷら、貝類のカルパッチョなどとの相性は抜群です。また、「シャブリと言えば生牡蠣!」とは昔から言われる定番ですが、シャブリ特有のミネラル感と火打ち石のようなニュアンスと、魚介類の相性もとても良いです。

カリフォルニアのシャルドネ


パイナップル系のトロピカルなアロマと、バニラやナッツのような樽熟成のアロマが重なります。

ワイン自体の味わいがしっかりしているので、バターが効いている濃いめの味付けのお料理とばっちりです。ムール貝のガーリックバターやアメリカの代表的なスープであるクラムチャウダーと合わせてみてください。

また、ソノマカウンティ南部のような冷涼な地域で造られるシャルドネは、レモンやライムのような柑橘類の果実味と、豊かなミネラル感が感じられるワインが生まれます。カニや白身魚といったシーフード料理と合わせたいですね。

オーストラリアのシャルドネ


カリフォルニアと同様、オーストラリアのシャルドネはふくよかで果実味のある飲み口に仕上がることが多いです。樽熟成してリリースされる製法が多いので、バニラやナッツのアロマを感じます。魚介類だけでなく、クリームパスタやリゾットなどのお料理とも相性が良いです。

シャルドネのワインおすすめ3選【ソムリエ厳選】

ブレッドアンドバター シャルドネ


【コクのあるリッチなバニラ香!】
マロラクティック発酵の後、ソノマカウンティから収穫したシャルドネはアメリカンオーク一年樽で4ヶ月間、モントレーカウンティで収穫したシャルドネはフレンチオーク新樽で8ヶ月熟成させています。オーク樽ならではのバニラやクレームブリュレ、ナッツの香り。これぞカリフォルニアの樽香!なアロマを体感できます。

ウィリアム フェーブル


【フレッシュな酸と柑橘のアロマ!】
シャブリの中では全体量の98%が機械収穫ですが、ウィリアム フェーブルは手摘みにこだわり、テロワールを忠実に表現しています。樽発酵とステンレス発酵を使い分けることにより、フレッシュな果実味と爽やかな酸のバランスが心地よく仕上がっています。

ムルソー ルイ ジャド


【偉大なホワイト・ブルゴーニュ!】
熟した果実味と、ヘーゼルナッツやはちみつの濃厚なアロマ。アフターも心地よく、ボリュームのあるリッチな飲み口に仕上がっています。長い余韻に包まれる至福の時間が訪れますよ。

シャルドネは気候や樽熟成がポイント!

一概に全ての地域に当てはまるわけではないですが、シャルドネは「冷涼な気候か、温暖な気候か、樽熟成しているか」によって味わいやアロマに相違があります。

フランスのシャブリやイタリア北部のような冷涼な気候で育ったシャルドネは、花梨や洋梨、柑橘類のアロマがあり、すっきりとした酸味と爽やかな飲み口に仕上がります。

一方でカリフォルニアや南オーストラリアのような温暖な気候で育ったシャルドネはマンゴーやパイナップルのような南国系フルーツのアロマに、ふくよかなコクのある味わいに仕上がりに。

また、上記であげたカリフォルニアやオーストラリアで造られたシャルドネは、オーク樽で熟成されることが多いです。樽熟成を経てリリースされるシャルドネは、バニラやクレームブリュレ、ナッツといったコクのあるアロマが出てきます。

生産地としては、他にもイタリアやチリ、ニュージーランド、南アフリカでも盛んに栽培されています。また、近年では日本でも素晴らしいシャルドネがたくさんリリースされているので注目です。

世界各国の気候や風土が味わいやアロマに反映されるシャルドネ。価格帯も日常的に楽しめるリーズナブルなものから高級ラインまで幅広いので、ぜひいろいろと試してみてくださいね。

●他のぶどう品種も学んでみる
→「ソーヴィニヨン・ブラン」を徹底解説【ぶどう品種を学ぶvol.2】

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吉川 大智

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世界40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した元バーテンダー。ワインバーのマネージャーを経て、現在多数のメディアにてコラムやエッセイを執筆するライターと...

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