家飲みできるワインとおつまみチーズ

ワインに合わせたいチーズのまとめです。
手軽に買えるものからちょっと高価なチーズまでワインとチーズのマリアージュ
Stay Homeが求められる今の時期、ワインとチーズで味覚の旅行でリフレッシュしましょう!
目次
1.気軽に買えるコンビニチーズと合うワイン5選
2.ちょっと贅沢に。専門店で買える高級チーズと合わせたいワイン5選
3.白ワインに合うチーズ5種
4.赤ワインに合うチーズ5種
気軽に買えるコンビニチーズと合うワイン5選

まず初めは気軽に楽しみたい方向けに、コンビニで買えるチーズのご紹介です。
金額もお手頃で味わいもクセが少なく親しみやすいのがコンビニで買えるチーズの良さですよね。ここでは、コンビニチーズと合うワイン5選をご紹介いたします。
①セレクト キャンディーチーズ プレーン(ローソン)×ガルダ・シャルドネ
ローソンのPB商品です。北海道産チーズを使用し、ミルキーな味わい。子供のおやつとしても人気があるくらいの食べやすさです。
このチーズには酸味の柔らかい白ワインが好相性です。
イタリア・ヴェネト州のシャルドネから造られるワイン、ガルダ・シャルドネがおすすめです。
イタリア屈指の高品質ワインの産地であるヴェネト州において、ワインの品質に対する真摯な姿勢からも高い評価を得ている生産者カステルヌォーヴォ・デル・ガルダ。
その生産者が造るガルダ・シャルドネは、トロピカルフルーツを思わせる仄かに感じる果実の甘みがあり、ミルキーな味わいのチーズと口の中でマッチし、心地よい香りが口いっぱいに広がります。
この組み合わせは、びっくりするほどコストパフォーマンスに優れています。
ぜひお試しください!
ブラックペッパー味もあり、こちらにはスパイシーな風味の赤ワインと合わせてみてください。
②ゴーダチーズ(ローソン)×ビアンケッロ・デル・メタウロ
こちらも同じくローソンのPB商品です。ゴーダの原産地であるオランダから輸入しているチーズです。輸入品のチーズには高い関税がかかるのに、この金額で手に入るなんて幸せすぎます。ゴーダは日本人の味覚に最も合うチーズと言われており、チーズの味を思い浮かべるとそれがゴーダの味だったりする人は多いのではないでしょうか。
本来ゴーダは熟成期間によって味わいが変わるので、合わせるワインも変わってきます。熟成が進んだゴーダなら赤ワインも良いのですが、このゴーダは比較的若い味わいなので合わせるワインはイタリア・マルケ州の白ワイン、ビアンケッロ・デル・メタウロはいかがでしょうか。
マルケ州にメタウロ川流域にあるワイン産地であり、紀元前のころから香り豊かなワインの産地として名を馳せておりました。
ビアンケッロ・デル・メタウロは、白い花とその花の蜜を思わせる香りに、塩味を感じる味わいのワインです。
ゴーダチーズのクリーミーでさっぱりとした味わいと、ワインの持つ甘い香りと塩味感じる味わいが見事に口の中でマッチします。
③雪印6Pチーズ×ピポリ・ビアンコ・グレーコ・フィアーノ
チーズ好きなら一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
昭和29年発売のロングセラー商品です。滑らかな口当たりを持ちつつ、しっかりとチーズのコクがあり、適度な酸味と塩味のバランスが素晴らしいチーズです。
酸味と塩味のバランスの良いチーズに合わせるワインは、甘味のアクセントを持つバジリカータのローカル品種を使ったワインがおすすめです。
ピポリ・ビアンコ・グレーコ・フィアーノはアプリコットや黄桃、花の蜜の様な甘さと、レモンを思わせるフレッシュな香りが持ち味です。
6Pチーズを口に入れて、そのあとにワインを一口。
いままで気がつかなかった6Pチーズの新しい一面を発見できること請け合いです。
④北海道日高モッツァレラチーズ×十勝ワイン町民用ロゼワイン720ml
北海道産生乳100%で作られるミルク感が楽しめるチーズです。モッツァレラチーズはフレッシュタイプのチーズの中でも代表的なチーズで、出来立てが一番おいしいとされるチーズです。そういう意味ではむしろ国産の方が美味しいかもしれませんね。
せっかく北海道のチーズを楽しむのなら、ワインも北海道産で楽しみましょう。
合わせるワインはその名もズバリ、十勝ワイン町民用ロゼワインです。
日本ワインに多い、720mlサイズでキャンベル種を使って造られたワインです。
モッツァレラチーズ単体でも十分美味しいですが、カプレーゼにするとより美味しく召し上がれます。
カプレーゼの材料である、モッツァレラチーズのコク、トマトの旨味、バジルの爽やかさ、オリーブオイルの舌触り、そしてコショウのスパイス感。
それだけでも満足できそうですが、そこにロゼワインが加わるとさらに満足度が上がります。
ワインの持つやさしい甘味が、モッツアレラチーズのコクとトマトの旨味をより引き出し、カプレーゼをさらに上のランクの味にしてくれます。ぜひご賞味あれ!
⑤バスチー バスク風チーズケーキ(ローソン)×ジュランソン
2019年3月の発売から瞬く間にヒット商品となり、もうすでに食べたことのある方も多いのではないでしょうか。デザートなので合わせるワインも甘みのあるタイプがマッチします。
バスク地方で造られるワイン、バレ ドクトーブル ジュランソン ル モワルーがおすすめです。
このワインの生産者ドメーヌコアぺは、フランス甘口ワインの最高峰シャトーディケムと比較して語られるほどで、生産地のジュランソンを一代でスターダムにのし上げた造り手です。
バスチーだけでも美味しい。ワインだけでももちろん美味しい。
しかし、組み合わせてみるとさらに美味しく感じるではありませんか。
甘みのあるワインですが酸味もしっかりとあり、チーズケーキのもつオイリーな口当たりをさらに上品な味わいに仕上げてくれます。
ちょっと贅沢に。専門店で買える高級チーズと合わせたいワイン5選

日常的に食べる機会が多いスーパーのチーズとは別に、ちょっと特別な日に食べたい本格的な高級おつまみチーズ。良いチーズを食べるなら、良いワインが必要ですよね。この記事では、特別な日に食べるチーズと一緒に飲みたいワイン5選をご紹介します。
①ラングル×シャンパーニュピオロ
ラングルは牛乳から作られ、ウォッシュタイプのチーズです。上面にくぼみがあり、そこにワインやマールを注いで食べると美味しいと言われたりします。合わせたいワインはシャンパーニュのピオロ・キュヴェ・ド・レゼルヴです。
このチーズ、実はワインの生産地として有名なシャンパーニュの生まれです。同じ産地のチーズとワインが合わないわけがありません。
ウォッシュタイプは個性の強いものが多く、チーズ好きの方でも苦手と思っている方もいるかもしれません。そう思っている方にこそ、この組み合わせを試していただきたいです。
そしてこのチーズの個性が強いからこそ、シャンパーニュと相性が良いのです。
チーズとワインを合わせるとき、まずはチーズの外皮は外して食べてみてくださいね。
そのトロっとしたクリーミーな味わいとシャンパーニュの熟成感、旨味が見事に合わさります。
少し鼻につんと来る香りが寧ろ甘い香りに感じます。個性の強いもの同士なのに、全く喧嘩をしないのです。
同じスパークリングワインでもクレマンやカヴァでは物足りないのです。
ポテンシャルの高いシャンパーニュ、そしてシャルドネとピノノワールのポテンシャルをしっかり引き出しているピオロだからこそ楽しめます。
ウォッシュチーズに慣れたら外皮も食べて下さいね。また新しい印象に変わりますよ。
②ヴァランセAOP×ドメーヌ・トロテロー / カンシー
ロワールのシェーヴルチーズです。ピラミッドのてっぺんを切り落とした形で、エジプト遠征に失敗したナポレオンの腹いせでこの形になったという逸話が残るチーズです。
その話だけでも楽しいですが、ワインがあるとより楽しめます。このヴァランセが作られるエリアではソーヴィニョン種を使ったワインが造られます。
サンセールの南西に位置するカンシー。規模としては決して大きくはありませんが、フランス国内の多くのアペラシオンの中でも特に古い歴史を持つ産地です。そんなカンシーにあるドメーヌ・トロテローの伝統は、現在の当主である9代目ピエール・ラゴン氏に受け継がれている、正統派ロワールのソーヴィニヨン・ブランの造り手。鮮烈なミネラル感に、凝縮した果実と柔らかな酸が丸い印象を与えます。ブドウの個性に加え、土地の味わいも表現されています。
③カマンベールドノルマンディーAOP×シードル
世界中にカマンベールと名の付くチーズが多いですが、本家本元がカマンベールドノルマンディーです。白カビタイプの代表的チーズのイメージがありますが、100年くらい前までは使われるカビの種類が違ったこともあり、青みを帯びていたそうです。
酸味も穏やかでクリーミーな味わいのチーズ。やはり同じ産地で少し甘みのあるワインがおすすめです。
ただ、残念ながらノルマンディーではワイン造りが盛んではないのです。ということでアップルワインであるシードルと合わせましょう♪
シードル・ヴァル・ド・ランス・オーガニックはいかがでしょうか。
中辛口のこのシードル、クリーミーな味わいをさらに引き立てること請け合いです。
口の中で広がるクリーミーさをシードルの持つ泡で優しく流してくれます。
口の中で広がる余韻と清涼感が何とも言えません。
④コンテAOP×ヴァンジョーヌ
フランス最大の消費量を誇るチーズがコンテです。熟成が進むとチーズに含まれるタンパク質がアミノ酸に分解され、チーズそのものがまるで旨味の塊と化します。
熟成した白ワインや、パワフルな赤ワインとも相性が良いのですが、ヴァンジョーヌと合わせていかがでしょうか。
普段からヴァンジョーヌを飲まれる方は少ないかもしれません。ワイン自体とても個性がありますし。
熟成の進んだコンテの持つナッツ感とヴァンジョーヌ特有のナッツのニュアンス。
見事にマッチしますし、地元で愛される組み合わせです。
熟成の進んだコンテチーズが手に入ったらヴァンジョーヌも併せて購入しちゃいましょう!
⑤ゴルゴンゾーラピカンテAOP×ランゲネッビオーロ・アルマンドパルッソ
ロックフォールやスティルトンと並び世界三大ブルーチーズと称されるのがこのゴルゴンゾーラです。
イタリアのロンバルディア州とピエモンテ州で造られます。
合わせるワインはランゲネッビオーロ・アルマンドパルッソです。
造り手のマルコパルッソはバローロボーイズの一人としてバローロ改革を行い脚光を浴びました。
十分に熟したブドウから造られるこのワイン。パワフルでありながらもフルーティーさもあり、ゴルゴンゾーラのもつ旨味と塩味とマッチします。
個性の強いチーズだからこそポテンシャルのあるワインと合わせることで真価を発揮してくれるのです。
白ワインに合うチーズ5種

白ワインはチーズ全般との相性が良く、赤ワインに比べると合わせるのが簡単です。
ただ辛口ワインと相性の良いチーズや、甘口ワインとの方が真価を発揮することができるチーズがあり、奥が深いのも楽しみの一つです。
ここでは、白ワインに合うチーズ5選を紹介いたします。
①ゴルゴンゾーラドルチェ×モスカート・ダスティ
ゴルゴンゾーラドルチェとありますが、甘いわけではありません。クリーミーですが、塩味もしっかりと感じます。ピカンテに比べるとマイルドな味わいです。
日本ではピカンテが人気ですが、実は生産量の7割がドルチェです。
フランスのロックフォールをソーテルヌと合わせるように、甘口モスカートと一緒に楽しみましょう。ブルーチーズをますます好きになる組み合わせです。
②パリエッタ・アル・ヴィオーレ×ガヴィ レ リーヴェ ピッコロ エルネス
牛、羊、山羊のミルクを使った混乳の白カビチーズです。
高原に自生するスミレやハーブを乾燥させて、その上に寝かせ熟成させます。
同じピエモンテ州で造られるガヴィがおすすめです。
チーズの花やハーブの香りがガヴィの持つ軽やかさとマッチします。
③ブリヤサヴァラン×シャンパーニュ・オートレオー・ド・シャンピヨン / シャンパーニュ・ルアレ・デボルド・ブリュット
ノルマンディー地方で作られる白カビチーズです。
とてもクリーミーな味わいでグルメたちの天国を思わせるとのことで、18世紀後半から活躍したフランスの偉大な美食家の名前から付けられました。
とてもコクのあるチーズの為、フレッシュなワインよりも熟成しているワインと合わせたいです。
シャンパーニュのフォリアージュグランクリュブランドブランはしっかりとしたシャルドネの味わいを楽しめ、チーズのコクにも負けない強い味わいがあります。
コート・デ・バールの契約葡萄栽培農家の造るピノ・ムニエを主体に、メゾンの所有するヴェルヌイユ村のピノ・ノワールをブレンド。果汁は一番搾りのキュヴェのみを使用。熟成期間は18~24ヶ月。
④トムドサヴォワ×フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエ / ルーセット・ド・サヴォワ
トムとはセミハードタイプのチーズのことを指し、サヴォワ地方には渓谷の数だけトムがあると言われています。
サヴォワでは小腹がすいたときに食べるチーズとして愛されています。
同じサヴォワのワイン、ルーセットドサヴォワと好相性です。
チーズの旨味とワインの持つキレイなミネラル感が見事にマッチします。
⑤プーリニィ・サン・ピエール×ドメーヌ・デュ・ビシュロン / マコン・ペロンヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
マコンペロンヌは南のブルゴーニュらしいふっくらした味わいの中、ミネラルと酸がしっかりきいている白ワイン。ルーティーでミネラルの濃い味わいを呈すワイン。軽く冷やすくらいが適温です。
合わせるチーズはプーリニィ・サン・ピエール(山羊乳チーズ)。濃厚なミルクの味わいと、柑橘系のフルーティーさも兼ね備える逸品。シェーヴルチーズ特有の香りや塩気も少なく、クセになる味わい。
赤ワインに合うチーズ4種

赤ワインとチーズはまさにマリアージュということばがぴったりです。お互いの個性が見事にマッチすると、口の中で美味しさが爆発します。ただワインとチーズの組み合わせを少し間違えると大変なことにもなりかねません。
ここでは、赤ワインに合うチーズ5選を紹介いたします。
①パルミジャーノレッジャーノ×キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ
このチーズは最低でも12か月は熟成しなければならず、平均熟成期間は24か月と言われております。
これだけ熟成させたチーズだと、ウィスキーや紹興酒とも合うと言われており、ワインもやはり熟成してが良いでしょいればそれだけマッチします。
このキャンティクラシコリゼルヴァは熟成しており、タンニンもまろやかになり、そのまろやかさがパルミジャーノの持つ旨味を好相性です。
せっかくいいチーズが入ったらワインも奮発しちゃいましょう。
②ペコリーノロマーノ×カンノナウディサルディーニャ
名前にロマーノと付いてありますが、サルディーニャのチーズのです。ローマ時代にローマ近郊で造られていたのが由来のようです。イタリアで一番歴史のあるチーズと言われています。
このチーズは旨味が大変多く含まれている為、調味料としても重宝されるチーズです。カルボナーラのオリジナルレシピに使われるのがこのチーズです。
熟成しているチーズの為、合わせるワインもパワフルでなくては負けてしまいます。
同じサルディーニャ島で造られるワイン、カンノナウディサルディーニャはチーズの旨味をパワフルな果実味がしっかりとつつんでくれます。
③エポワス×ジュヴレシャンベルタン ドメーヌクロサンルイ
美食家ブリヤサヴァランがチーズの王様と称したことで有名です。
このチーズの産地はブルゴーニュであり、ブルゴーニュワインを造る際にできる搾りかすを発酵して造る蒸留酒、マールドブルゴーニュによって表皮を洗いながら作られます。
その為、その個性はチーズの中でも図抜けており、チーズ通向きと言われるほどです。
合わせるワインもブルゴーニュワインの中で屈指の力強さを持つジュヴレシャンベルタンがおすすめです。
クロサンルイの造るジュヴレシャンベルタンはとても華やかで、かつパワフルな味わいの為エポワスの個性に寄り添えます。
④ブルードーヴェルニュ×ステファン ボンジャン ブラン ダムール
ロックフォールと同じ造り方をしているチーズです。
ただし使われているミルクが異なります。ロックフォールは羊乳ですが、ブルードーヴェルニュは牛乳から作られます。
その分少しだけ軽やかな味わいです。香り豊かなブルーチーズには甘口白ワインやポートワインもマッチしますが、ここでは同じ産地の赤ワインと合わせてみましょう。
ガメイとピノノワールから造られるこのワインのアタックは軽やかですが、とてもエネルギッシュであり、余韻の長さがあります。チーズの余韻とともに口の中に広がりとても幸せな気持ちにしてくれます。
いかがでしたでしょうか?この記事では、家飲みできるワインとおつまみチーズについてご紹介を致しました。普段、何気なく食べているチーズと飲んでいるワインの組み合わせを少し意識するだけで、いつも以上に楽しむことができます。
この記事を読んで、是非参考にして頂ければ幸いです。