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知っておきたいワイングラスの基礎知識 ~種類と選び方~

トピックス

ワインを飲むなら知っておきたい、ワイングラスの種類や選び方について説明します。おすすめのワイングラスも、7つに絞ってご紹介していきます。

ワイングラスの種類


ワイングラスは種類によって、香りや味わいが大きく変わります。それぞれのワインに合うグラスを選ぶことで、今よりもワインをより楽しむことができますよ。
グラスによるワインへの味わいの影響、ワインのタイプによって向いているワイングラスをご紹介していきます。

ワイングラスの種類を選ぶ理由

ワインを飲むときに、飲むワインによってグラスを変える理由。
それは、グラスによってワインの味わいや香りが変化するからです。

グラスの飲み口が広いか狭いかによって、口の中でのワインの広がり方やワインの流れ込む量、舌の位置に影響します。これによって、ワインの酸味や苦味などの感じ方が変化します。
また、ワイングラスのボディの大きさによって香りの広がり方も変わっていきますよ。

赤ワイン用、白ワイン用、スパークリングワイン用と大きな分類だけでなく、ワインの産地・品種別に細かく目を向けてワイングラスをつくっているメーカーもあります。
ワインに合わせてグラスの種類を変えることで、そのワインの良さを引き出してくれるでしょう。

ワイングラスの各部位の名称

ワイングラスを選ぶ際に各部位の形を参考に選ぶこともありますので、ワイングラスの各部位について勉強していきます。

・リム
ワイングラスのフチ、飲み口の部分。
広いと香りが立ちやすく、狭いと香りを閉じ込めやすくなります。
リム部分が薄いほど、ワインの繊細な味わいを感じられますよ。

・ボウル
ワインが注がれるボウル部分。
ボウルの形は、ワインの香りを左右します。
基本的には、ボウルの横幅が一番広くなる高さまでがワインを注ぐ目安です。

・ステム
ワイングラスの脚の部分。
ティスティングをする際にはステムの部分を持つと、ワインの色や粘性をチェックしやすいです。
日本ではワインへの温度変化なども踏まえて、ステムを持って飲むことが一般的とされています。一方、国際的にはボウルを持って飲むことが一般的。以前、オバマ大統領(当時)をはじめとした海外の著名人が、ボウル部分を持ってワインを飲んでいるのも見受けられました。ステム部分を持つとグラスの形状上、バランスが崩れやすいです。人にかけてしまうと、せっかくの楽しい時間も台無し。公式な場では一大事です。深くこだわりすぎずに、シチュエーションに合わせた持ち方でワインを楽しみましょう。

・プレート
ワイングラスの底部分。

赤ワイン用ワイングラス

・ボルドー型
ワインが注がれるボウル部分が縦長の卵型がボルドー型ワイングラス。チューリップのような形から、チューリップ型ともいわれます。
この形状は、香りが立ち上がりやすいのが特徴です。ボルドーワイン特有のタンニンの渋みもマイルドに感じられます。
ボルドー品種でもあるカベルネ・ソーヴィニョンなどの赤ワインには、ボルドー型のワイングラスが向いていますよ。
ボルドータイプのワインは、ワインボトルがいかり肩をしているのが特徴です。ワインボトルの特徴からも、適したワイングラスを見分けることができます。

・ブルゴーニュ型
ボルドー型と比較するとボウル部分が丸くふくよかですが、飲み口は狭くなっているのがブルゴーニュ型ワイングラスです。別名バルーン型グラスとも。
この形状は、ブルゴーニュワインの特徴である繊細な香りや酸味、果実の味わいを逃さずに守ります。
ボルドータイプのワインに比べてタンニンが少ない、ピノ・ノワールなどのワインにはブルゴーニュ型のワイングラスが向いています。
ブルゴーニュタイプのワインは、ボトルの形がなで肩をしております。

白ワイン用ワイングラス

白ワイン用ワイングラス
・キャンティ型
キャンティ型のワイングラスは、上記の赤ワイン用のグラスと比べて一回り小さいのが特徴です。
サイズが小さい理由は、白ワインは赤ワインに比べ、飲み頃の温度が低いということが挙げられるでしょう。できるだけ空気に触れさせない、温度が上がる前に飲みきる、などワインの温度を上げずに楽しめるように小さいつくりです。
その形の多くは小ぶりで縦長の卵型で、飲み口はなめらかに狭くなっています。
キャンティ型のワイングラスは万能型ともいわれており、ワインの赤白を問わず、またワインのみならず日本酒などを飲む際にも使われます。

スパークリングワイン用ワイングラス

・フルート型
スパークリングワインに合うフルート型のワイングラスは、幅が狭く特に細長い形が特徴。スパークリングワインの泡立ちを美しく見せるための形状です。
最近では、「スパークリングの泡立ちに加えて香りももっと楽しみたい」というニーズに応えて、キャンティ型に近い丸みのあるグラスも少しずつ増えてきています。

ワイングラスを選ぶときのポイント

ここからは、ワイングラスを選ぶときのポイントをご紹介します。
ワインの種類に合わせることはもちろん、これらのポイントも踏まえてワイングラスを決めていきましょう。

ワインが見える無色透明のものを選ぶ

ワイングラスを使用する一番の目的は、ワインの個性や美味しさを引き出すこと。

ワインの色や状態を確認するためにも、色やデザインが施されたものではなく、無色透明なものを選ぶことをおすすめします。味わいはもちろん、目でもワインを楽しめますよ。

見た目よりも、シンプルな実力派のものを

ワインそのものの魅力を引き出すためには、シンプルなワイングラスはおすすめです。

とくに、リム部分の薄さにはこだわりたいところ。口当たりに直接関わる部分で、リムが薄いほどワインの繊細な味わいをダイレクトに感じられます。

デザイン性が高く、装飾などが複雑なワイングラスももちろん見ていて魅力的です。シーンを考えて、時には取り入れてみるのも良いですね。

あなたに合うワイングラスは?

ワイングラスを選ぶポイントを踏まえた上で重要なのは、普段はどのようにワインを飲むかということ。

あなたのライフスタイルに合ったワイングラスの選び方をご紹介します。

最初に一つ選ぶなら

質の高いワイングラスを選ぼうとすると、それに比例して価格も高くなっていきます。
ワインに合わせて一気にワイングラスの種類を揃えるのは難しいですよね。

ワイングラスを最初に一つ選ぶなら、自分のよく飲む種類のワインに適したワイングラスを選びましょう。
赤ワインをよく飲むならボルドー型やブルゴーニュ型、白ワインならキャンティ型、スパークリングワインならフルート型、といったように選びます。

一つのワインに限らず様々なワインを飲む場合は、キャンティ型がおすすめです。
キャンティ型は白ワインのみならず、赤ワインにスパークリングワイン、ワイン以外のお酒を飲むのにも適しています。そのため、一つキャンティ型ワイングラスがあると、様々な種類のワインやお酒を楽しめます。

もっとワインを楽しむなら

「最初から一通りワイングラスを揃えたい」「今持っているワイングラス以外にも種類を増やしたい」という方には、3種類のワイングラスを揃えることをおすすめします。

キャンティ型に加えて、ボルドー型、ブルゴーニュ型があると良いでしょう。
それぞれワインの種類に合わせてボルドー型、ブルゴーニュ型を選択。デイリーワインの赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインにはキャンティ型を使います。

ワイングラスに限っては、大きいものがあれば良いわけではありません。ボルドー型やブルゴーニュ型のような大きいサイズのワイングラスに、デイリーの赤ワインや白ワインを注ぐと、単調な味わいに感じてしまいます。
そのためキャンティ型のワイングラスがあれば、デイリーの赤ワインや白ワインも楽しめます。

スパークリングワインの場合も、キャンティ型のワイングラスがあれば、豊かな香りとともに楽しめます。
スパークリングワインを飲む頻度が多く、その美しい泡立ちを楽しみたい場合は、フルート型の購入を検討しても良いかもしれません。

おすすめのワイングラス7選

ワインをもっと楽しむためには欠かせないワイングラス。おすすめのワイングラスをワイングラスの種類別にご紹介していきます。
自分が飲むワインに合わせて、それぞれ適したワイングラスを選んでみてくださいね。

ワイングラスで有名なブランドといえば「バカラ」や「リーデル」「ロブマイヤー」などが挙げられますが、その中でも比較的に購入しやすいものをピックアップしました。

ボルドー型

リーデル
ソムリエ ボルドー・グラン・クリュ

リーデル
オー カベルネ/メルロ

ブルゴーニュ型

リーデル
ヴィノム・エクストリーム ピノ・ノワール

リーデル
スーパーレジェーロ ブルゴーニュ・グラン・クリュ

キャンティ型

リーデル
オー リースリング/ソーヴィニヨンブラン

リーデル
ソムリエ ラインガウ

ゆっくりと一人で飲みたい時や、みんなで楽しく飲みたい時など、様々なシーンに合わせて、是非お気に入りのグラスを見つけてください。

服部 真緒

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ライターの服部です。イタリアンレストランでの勤務をきっかけにワインも飲むように。 食事に合うお酒、お酒に合う食事を考えるのが毎日の楽しみです。

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