主 催:ヴィノテラス
講 師: 坂本 雄一
葡萄が育つ土地の地形や地質に目を向ける
開催日時:2023年8月30日(水)20:00~22:00 ※延長になる場合がございます
開催場所:ヴィノテラスオンラインZoomにて配信
料 金:8,800円(税込)小瓶100㎖×6本セット+資料付き
定 員:100名程度
「リースリング」を地質学で紐解く
高貴なアロマと繊細さで人々を魅了するリースリング。土地ごとに個性の異なる味わいになります。
その源になっている要素はなんでしょう?
ワインの味わいを決定づける様々な要素のうち、地質が直接与える影響は決して大きくはありませんが、標高や地形は地質に左右されますし、排水性や保水性といった、根の伸びる範囲の土壌の物理的性質は、元の地質と無関係ではありません。根っこが感じるストレスは、生成される植物ホルモンにも影響を与え、葡萄の実の成長にも影響を与えるので、土壌の粒子構成は、ワインの質感にも影響を与えています。地質学的な視点を持つことは、新しい地図をもって世界に飛び出す感覚に似ています。地質学の理学修士を持つワインショップオーナーという異色の講師が、徹底解説いたします。今回の講座ではヨーロッパのリースリングを中心に6アイテムをお届け致します。
講師からのコメント
今回のテーマである「リースリング」は私が最初にワインと地質の結びつきを感じた個人的にも思い入れの深い品種です。初めて訪ねた海外のワイン産地がドイツだったこともありますが、畑で直接地質の違いを目にした後に試飲をすると、とても説得力のある個性の違いをワインから感じたものでした。
そこで今回は「リースリング」に的を絞りブドウだけの話ではなく、その土地の地質からどのようなワインを作っているのか、なぜそのようなワインになるのかを今回は地質に注目してワインを一緒に見ていきましょう。
◎講座プログラム
①優良なリースリングの畑には石が多く、斜面であるケースが多い。
(実例として、優れた畑の写真を見ながら、その地形の特徴を学ぶ)
②そういった条件の畑は、その土壌の元となった地質の年代が古い。
(ワイン産地の地質図を見ながら、どういった時代の地質か調べる)
③本来地下に隠れている古い地層が地表に現れているということは地殻変動があったという事。
(プレートテクトニクスや断層、地震といった地質学のことに触れます)
④過去の地球の歴史を知ることで、優れたワインが生まれる可能性のある土地を探すことができる?
(大地の成り立ちを知ることで、国をまたいでつながる地質から、優れたテロワールを先入観無しで見つけることができる知識を身につけよう)
⑤優れたリースリングが生まれる土地を、試飲を通じて地質年代の古い順に見ていこう。
1)花崗岩のアルザス(フランス)
2)変成岩のヴァッハウ(オーストリア)
3)スレートのモーゼル(ドイツ)
4)赤底統のラインヘッセン(ドイツ)
5)貝殻石灰岩のファルツ(ドイツ)
6)中新世の石灰岩のオルトレポ・パヴェ―ゼ(イタリア)
※プログラムは変更となる場合もございます。あらかじめご了承ください。
テイスティングアイテム
1)グラン・クリュ ゾンマーベルク リースリング
生産者:エメシュテンツ
2)ブリュック リースリング フェーダーシュピール
生産者:ヘーグル
3)ブラウネベルガー ヨット リースリング トロッケン
生産者:フリッツ・ハーク
4)リースリング フォン ロートリーゲンデン シュペートレーゼ トロッケン
生産者:ゲオルグ・アルブレヒト・シュナイダー
5)ムシュルカルク リースリング
生産者:フリードリッヒ・ベッカー
6)リースリング スーペリオーレ
生産者:カ・ディ・フラーラ
・6種類の異なる土壌からできたワインをテイスティング
・後日録画動画を限定公開!講座当日ご都合が悪くても安心です!
(録画は学習サイトにて、公開後約6ヶ月間、何度でもご視聴いただけます)
※本講座は岐阜県高山市からのライブ中継となります。
※講義スライドは著作権の都合上学習サイトへのアップ予定はございません。ワインと同梱の資料のみの共有となります。
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