5分でわかるワイン試飲会のマナー

全国で開催されている試飲会はさまざまなワインを一度に試すことのできる貴重な会です。
ワインイベントというよりは、美味しいワインを楽しみ、自分好みのタイプを探し、より詳しい情報を得るための機会。

会場にずらりと並んだワインを、参加者が気持ちよく楽しむためには、どのような事に気を付けたらよいのでしょうか?
本記事では、試飲会とはどのような内容で、どのような参加者が集まるのか?
初めて参加する方へ、事前に知っておきたい情報をご紹介。
参加する前の準備や気を付けておきたいマナーなどについても解説いたします。

試飲会に参加したことがないという方も、ぜひこの記事を参考に試飲会に参加してみてくださいね。

もくじ

試飲会とは?

試飲会とは、主催者が用意したワインを、参加者に試飲してもらうことを目的とした会です。

飲食店やホテルなどの飲食業界の関係者を対象にしたプロ向けのものから、
これらの業界に属していない一般の方向けの試飲会まで、色々な試飲会が催されており、
主催者も、インポーターと呼ばれる輸入業者が主催するものから、酒販店が主催するもの、
ワイン生産国の大使館が主催するものなど、その種類は多岐にわたります。

試飲会はワインだけではなく、日本酒や焼酎、ウィスキーやブランデーなどに特化した試飲会も催されており、
内容は主催者や試飲会のテーマによって変わります。

試飲会には色々な種類があり、試飲会ごとにルールが定められている場合があります。
その際は事前に案内をよく確認してから会場へ向かいましょう。
ここでは試飲会で共通するマナーについて解説していきますので、ぜひ参加するときの参考にしてくださいね。

まずは知りたい!試飲会場についてからの流れ

大規模な試飲会は、主にホテルの宴会場や大きな貸し会議室などで行われ、小規模なものだと、開店前の飲食店などで行われることもあります。
クロークがあれば邪魔になりそうな手荷物は預け、クロークが無い場合も考慮して、
できるだけ手荷物は少ない状態で行くのが良いでしょう。

受付

会場に着いたら受付を行います。
プロ向けの試飲会では、名刺を出すよう言われることがありますので、自分の名刺を2枚用意しておくと良いでしょう。
会費制の試飲会であればここで会費を支払います。
会場によっては無い場合もありますが、ワインリストを留めておくクリップボードや筆記用具なども、この時に借りることができます。

入場

受付を済ませたら、いよいよ会場に入ります。規模の大きな試飲会だと数の多さに驚くかもしれませんが、まずは落ち着いて全体を見渡しましょう。

入り口付近に並べられたグラスを手に取り、ワインリストを確認しながら試飲をはじめます。

試飲

会場の案内図とリストを見て、順番を決めたら試飲をしていきます。

ワインを飲む順番

多くのワインが並んでいる中で、どこから試せばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、まずはワインリストの番号順に試飲していくのが良いでしょう。
その中でもコツがあり、試飲会の場合、ひとつのグラスで複数のワインを試飲するため、
スパークリングワイン、白ワイン、赤ワインの順で試飲していくことをおすすめします。

グラスの交換が可能な試飲会の場合でも、タンニンのある赤ワインは最後に、さらに、甘みの強い極甘口ワイン、アルコールの高いブランデーなどのハードリカーは最後に試飲するようにすると、舌が混乱せず効率よく周ることができます。

テーマを決めて試飲する

このとき闇雲に試飲するのではなく、自分なりのテーマを持って試飲すると知識の吸収が速くなると思います。
例えば、同じ品種の違う国を比較してみるだとか、同じ品種・同じ生産地で、生産者の違いやヴィンテージの比較をしてみる……など。出品されているワインによって変わってきますが、自分なりに組み立ててから会場を周ると、試飲会を何倍も楽しめますよ。

吐器を活用して酔わないように

会場に設置されている吐器(とき)を使用して、ワインを吐き出して酔いが回らないようにしましょう。
吐器(ワインを吐き出すときに使用するプラスチック製の容器)が無ければ、大きめの紙コップが用意されている場合が多いので、それらを活用しましょう。

備品の返却

試飲を一通り終えたら、使用したグラスを返却し、筆記用具やクリップボードなどの会場で借りたものを受付に返却します。
これで試飲会は終了となります。

試飲会で気を付けておきたい準備やマナー

事前に会場の場所を確認

参加したい試飲会を見つけたら、まずは会場の場所をチェックしましょう。試飲会会場のほとんどは公共交通機関で行けるところにあります。当然のことではありますが、公共交通機関を使い、20歳以上の人のみで参加するようにしましょうね。

軽食をとってから参加

試飲会は空腹の状態で行かないようにしましょう。酔いが回って味がわからなくなってしまったり、体調不良に陥る原因となります。あまり刺激のない軽食をとってから参加しましょう。

TPOに合った服装で参加

ドレスコードが設けられている試飲会では、その案内に沿った服装で行くようにし、ドレスコードが特にない場合でも、会場の雰囲気に合った服装で行くようにしましょう。
オフィスカジュアルを意識した、カジュアルすぎずフォーマルすぎない服装であれば、どの会場でも馴染むのではないでしょうか
。暗い色の洋服をセレクトしておくと、万が一ワインが付いてしまっても目立たないのでおすすめです。

できるだけ荷物は少なく

試飲会では、ワインリストとグラスを両手に持った状態で会場内を移動します。
大きな会場であってもワインが並んだブースの前は混雑することが多いので、可能な限り荷物は少なくし、両手が使える状態にすると良いでしょう。
会場がホテルであれば荷物を預けることができるので、そちらも確認しておくようにしましょう。
荷物は少なくとお伝えしておりますが、口直しの水や筆記用具は、会場によっては無い場合もあるので、これらは事前に用意しておくことをおすすめします。

香水などをつけていかない

つい忘れてしまいがちなのが香りの配慮です。ドレスコードが設けられていると、ついオシャレの一環でつけてしまいますが、ご存知の通りワインは味わいに加え、香りも楽しむものです。
香水の香りでワインの繊細な香りを感じ取れなくなってしまいますし、周りの方の試飲の妨げになる可能性があるので、試飲会の時は付けずに行きましょう。香りが残るタイプのハンドクリームや柔軟剤も、その日は控えるようにしましょう。

ブースの前やスタッフを占領しない

お気に入りのワインを見つけたり、スタッフとの会話が弾んだり……。
ワインが好きだからこそやってしまいがちな行動ですが、ブースの前は決して広くありませんし、
担当者は他の参加者に対してもワインのアテンドをしなくてはなりません。
ブースが混雑してきたら一旦その場を離れ、空いた時を見計らって再度お話を聞くか、後日連絡をするなどの対応をしましょう。

試飲会に参加しよう

試飲会は全国で開催されています。飲食店やホテル、酒販店などの業務店向けの試飲会は、それらの業種に従事していないと参加が難しい場合がありますが、最近では、外食産業に関係していない方でも参加できる試飲会も多く催されています。

酒販店が主催する試飲会であれば、店頭に案内が貼られていたり、ホームページなどでも告知がされていますので、情報もキャッチしやすいのではないでしょうか。プロ向けでも一般向けでも、試飲会に共通している目的は、「ワインを楽しみ、見聞を広げること」。
これは!と思う試飲会の案内を見つけたら、ぜひ参加してみましょう。

まとめ

試飲会は生産地・生産者・ワインのタイプなど、様々なワインを一度にテイスティングが出来る格好のイベント。またソムリエ資格取得を目指す受験者の方はテイスティングの経験を積むことができますので是非おすすめしたい会です。
また、ワインが好きな者同志の交流の場にもなっている試飲会は、知識だけではない豊かさをもたらしてくれるでしょう。

心惹かれる試飲会の案内を見つけたら、ぜひ参加してみてくださいね。

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