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自然派ワインとは?話題の「オーガニックワイン」、「ビオワイン」、「ヴァンナチュール」の違いについて簡単解説

ワインの基礎知識

自然派ワイン、ヴァンナチュールという言葉を耳にする機会が増えています。なんだか自然にも、飲む人間にも優しそうなワイン、といった印象を受けるかと思いますが、実際のところ具体的にどのようなワインのことを指すのでしょうか。この章ではヴァンナチュールについて解説します。

1.自然派ワインとは、ヴァンナチュールとは?


自然派ワインの定義とは

自然派ワインの定義はいったい何でしょうか。その答えはありません。それでは話が終わってしまうので、解説を続けましょう。ずばり「自然なつくりをしたワイン」と言うことができます。では「自然なつくり」とはいったい何でしょうか。その意味合いはあまりにも広範囲で多岐にわたります。

自然派ワインが登場した背景とは

「自然なつくり」とは一体何かを説明する前に、まずどういった背景でこの言葉が登場したかを説明する必要があります。時代をさかのぼり終戦後、人口が爆発的に増えました。そのため農作物を増産し、農地不適合地域でも農作物を生産する必要が出てきました。生産能力を向上させ、産業として成り立たせる。このテーマを解決する発明品が化学肥料だったのです。化学肥料は農作物を安定的に供給する助けとなり広く利用されることとなりました。

化学肥料と農薬の功罪

農作物は一緒に生えてくる雑草があると、雑草が先に肥料を吸収してしまう場合があります。この問題を解決するのが除草剤でした。しかし、除草剤を散布することで雑草を駆逐することはできますが、同時にその土地に住んでいる有益な虫や動物達も駆逐してしまいます。そして生態系はバランスを失い、害虫や病原菌が発生します。そしてまたそれらを駆逐するために農薬を散布します。農作物増産のために化学肥料を投入、その肥料の効果を発揮させるために除草剤を撒き、病気を防ぐため農薬を撒く。こうなると土自身で栄養を作ることはできません。そしてまた化学肥料を撒くこととなるのです。悲しいまでの悪循環です。

ブドウ作りにおける悪循環が生んだ結果とは

この悪循環は、ワイン用ブドウ造りも例外ではありませんでした。ある時、ワイン生産者たちはブドウの生産がうまくいかないことに気が付きます。そして固くなった土壌、「土の死」を目の当たりにするのです。化学肥料、除草剤と農薬が堆積した畑では固い層ができあがり、ブドウの根が地中深くまで張ることができなくなっているのです。通常ブドウの根は水と栄養を求めて土中深く根を張ります。しかしながら、この状況では根を深く張ることができず、さらに悪いことに耕運機の重みで踏みつぶされた畑はさらに固く死んでいくのでした。

悪循環からの解決策としての自然派ワイン、ヴァンナチュールとは

これらの病んでしまった畑の解決策として注目されたのが、化学的なものを使用しない自然な農法でした。今までの反省から、自然に配慮した農法を採用したワイン、自然な造りをしたワイン=「自然派ワイン」です。これがワイン界でも一大テーマとなったのです。いくつかある自然派ワインとして挙げられるものの一つが「ヴァンナチュール」です。キーワードは「持続可能な未来」「自然との共生と環境への配慮」。化学農業への反省から、次の世代、また次の次の世代まで引き継がれる環境を保つことを一番に考えたのです。ブドウ畑や醸造所がある環境への配慮、水の使用、共生する生物の多様性、生産や物流におけるエネルギーと二酸化炭素排出量、スタッフの健康からまわりの景観まで、取り巻く環境と社会に配慮した中で生み出すワインのことを指します。別の言葉で「サスティナブル」ワインと呼ばれることもあります。

減農薬農法でのワイン

環境に配慮したワイン造りと共に実践されることが多いのが「減農薬農法」です。その名の通り、できる限り農薬の使用量を減らし、ブドウとブドウ畑への影響を小さくします。フランス語で「リュット・レゾネ(lutte raisonnée)」と呼ばれます。「テラ・ヴィティス(Terra Vitis)」という認定団体も存在します。実際のところ、ワイナリーの考え方によるところが大きいので、ワインの裏ラベルやホームページでワイン造りにおけるポリシーを確認するとよいでしょう。

2.オーガニックワインとは


自然派ワインの中で一番よく聞くキーワードが「オーガニック」ではないでしょうか。この章では、オーガニックワインについて解説します。

オーガニックワインの定義とは

オーガニックワインの定義はさまざまですが、基本的には二つの原則が挙げられます。一つ目は「化学肥料を使用しない」二つ目に「化学合成農薬や除草剤を使用しない」点です。化学肥料や除草剤の代わりに、動物由来の肥料を与えたり、畑に生えた草を漉き込んだりといった工夫を行っています。オーガニック農法を取り入れているブドウ畑の特徴として、地面がふかふかの土地で草花が生えている、といったことが挙げられます。空気を含んで生きた土壌作りがなされているからです。

生態系を生かしたブドウ造り

この農法は、昆虫や小動物たちとの共生が大切です。ブドウにとって害虫となる虫を食べる益虫や小動物を生かし、生態系を生かした農業を行います。

酸化防止剤について

酸化防止剤の存在を抜きにして、オーガニックワインを語ることはできません。日本で売られているワインのラベルには、表示が義務付けられているので、「酸化防止剤使用」とか「contain sulfite 」描かれているのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。この酸化防止剤はその名の通り、ワインの酸化を防ぐために入れられています。その功罪は賛否両論ですが、オーガニックワインの中には酸化防止剤不使用、と謳っているワインも多くあります。各国で許容使用量は決められていますが、オーガニックワインの場合、極力使用を控えているワインも多く見受けられます。

3.ビオワインとは


オーガニックワインと並んでよく聞くのがビオワイン。何が違うのでしょうか。この章ではビオワインについて解説します。

ビオワインの定義とは

ビオワインのビオとはそもそもフランス語です。生命を意味します。ダイレクトに考えると生命に配慮したワインとなりますが、実際のところ「バイオダイナミック農法(ビオディナミ農法)」という特別な農法で造られたワインのことを指します。バイオダイナミック農法とはオーストリアのルドルフ・シュタイナーが提唱した農法です。特徴的なのは「宇宙のパワーを取り込むため天体のリズムに沿った農業スケジュールを行う」「特別に配合された調整剤を作って使用する」といった点です。

バイオダイナミック農法のワインの評判

不思議な印象も受けますが、実際に飲んでみると「力を感じるワイン」であったり、「翌日、翌々日がさらにおいしい」といった、まるでワインが生きているような生命力を感じることがあります。また、おいしいワインを追及したらバイオダイナミック農法でできたブドウのワインであった、といった経験を持つプロのバイヤーもおり、目が離せない農法です。「Demeter」という認証団体が最も有名で、バイオダイナミックワインを探す際の目安になります。

4.東京にある自然派ワインを美味しく飲めるお店5選


自然派ワインを扱うレストランが増えています。この章では東京で自然派ワインをおいしく飲めるお店を紹介します。


小さいけれどこだわりをもった自然派ワインバー「マチルダ」

かつてレコード店と洋菓子店に勤務されていたオーナーさんが開いた小さな小さなワインバー。手作りのおつまみと自然派ワインが見事にマッチします。


まるでワインの展覧会。グラスワインでも楽しめる「no.501」

ワインの展覧会のように店内に置かれているワインたち。生産者とお店のこだわりを見てみませんか。グラスワインも常時10種類以上置いているとのこと。ソムリエさんに聞きながら飲み比べてみるのもいいですね。

店名 no.501

所在地: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN 外苑1F
電話 : 03-6721-0510


発酵野菜に焼き鳥。おしゃれ空間で楽しむ「焼き鳥とワイン 源 moto」

発酵野菜に焼き鳥、そして自然派ワインという、食通なら試してみたい組み合わせです。ペアリングも提案しているので試してみては。

店名 焼き鳥とワイン 源 moto

所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木3丁目8-7 茂海ビル1F
電話 : 03-3475-6333


自然派ワインとフランス郷土料理が楽しめる「Chouchou」

自然派ワインを取り揃えて、フランスの郷土料理が楽しめます。chou chouとはフランス語で「お気に入り」の意味。


おでんとワイン?これが合うんです「日和」

素材の味を生かしたおでんと自然派ワインは相性がいいんです。日本酒以外との組み合わせも合うことを確かめてみてください。

店名 日和

所在地: 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町2-9 シャルム神泉B1F
電話 : 050-5595-7845


Eriko

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ワインに携わって17年目。日本ソムリエ協会・元ワインアドバイザーのほうのソムリエ。ワインライター・翻訳家(英→日)。不器用だけど自炊と手作りが好き。好きな言...

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