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Vol 1 合格のための勉強法

ソムリエ試験対策

レストランなどで、お客様の好みに合わせてワインをはじめとした飲料の中から適切な銘柄を提案・サービスする専門職であるのがソムリエです。飲食店のプロフェッショナルとしてより専門性を高めたいならぜひ取得しておきたい資格です。そして、ソムリエに匹敵する知識を有していることを認めてくれるのがワインエキスパート資格です。

この記事では、ソムリエ・ワインエキスパート資格の試験(以下ソムリエ)概要と、合格するための勉強法について紹介します。

目次
1.ソムリエ試験の概要
2.ソムリエ試験の勉強法
3.ソムリエ試験の勉強に必要なもの
4.ソムリエ試験の勉強の進め方
5.ソムリエ試験に合格するために必要な勉強時間
6.ソムリエ試験に確実に合格するための工夫
まとめ

1.ソムリエ試験の概要

ソムリエ資格を取ってみたいと考えている人は、合格するために対策を立てる必要があります。そのため、ソムリエ試験がどのような試験なのかを事前に知っておくことが大切です。ソムリエ試験の概要についてまとめました。

ソムリエ試験とは


レストランでワインの販売や提供を担当するのがソムリエです。フランスやイタリアなどのヨーロッパではレストランの花形として認知され、日本でも華やかなイメージがありますが、実際にはワインを中心としたアルコール飲料に関する幅広い知識と確かなテイスティング技術が求められます。

そんなソムリエを公式に認定してくれるのが、ソムリエ試験です。民間資格のため認定団体が複数あり、独自に資格を設定しています。

もっとも有名なのは一般社団法人日本ソムリエ協会のソムリエ資格です。ワインをはじめとしたアルコール飲料のプロを育てるために毎年開催されています。この記事では日本ソムリエ協会主催の試験内容、とりわけ一次試験突破の為に必要なことについて触れます。

ソムリエ試験の試験内容


ソムリエ試験は、一次試験から三次試験まであります。(※ワインエキスパートは2次まで)

一次試験は筆記試験で、CBT方式にて行われます。試験時間は70分で、ワインの名前や産地、製造方法などが問われます。

二次試験はテイスティング試験です。ワインと、ウイスキーやブランデーなどワイン以外のアルコール飲料もテイスティングして香りや味に対して評価します。試験時間はテイスティング40分、論述20分(論述は3次試験扱い)の計1時間です。

三次試験はサービス実技試験です。ワインの抜栓とデカンタージュ(ワインをボトルからデカンタに移し替える作業)を行います。

ソムリエ資格を認定されるために、三次試験の合格者を対象に書類審査があります。書類審査まで合格してはじめてソムリエの資格が与えられます。

ソムリエ試験の開催日時と場所


ソムリエ試験の開催時期と試験会場は次の通りです。

  開催時期 試験会場
一次試験 毎年7月~8月 全国47都道府県内の指定会場
二次試験 毎年10月 全国16ヶ所の指定会場
三次試験 毎年11月 全国16ヶ所の指定会場

一次試験の会場は、受験者が事前にWEB予約を行い選ぶことができます。

ソムリエ試験の受験資格


ソムリエ試験の受験資格は、一次試験基準日時点で満20歳以上であることが条件です。さらに、ワインおよびワイン以外のアルコール飲料を提供する飲食店において、3年以上のサービス経験があることと、一時試験基準日時点で従事している人が対象です。

日本ソムリエ協会に登録している場合は、会員歴が2年以上、飲食店でのサービス経験が2年以上であることも条件になります。

ソムリエ試験の合格率


ソムリエ試験の合格率は、一次試験から三次試験までを総合すると直近3年間で24~30%で推移しています。2016年から難易度が上がり、一次試験から三次試験までストレートで合格する人は以前に比べて減少しています。ストレート合格の為にはしっかりとした試験対策が必要になります。

2.ソムリエ試験勉強法

ソムリエの資格取得には、まず一次試験を突破しなければいけません。一次試験が突破できれば合格率は一気に高まります。自分に合った勉強法を選ぶために、主な勉強法を3つ紹介します。

独学で学ぶ


時間的な理由や、経済的な理由で専門学校やワインスクールなどに通学せずに独学を選択する人は少なくありません。

独学のメリットは、自分のペースで勉強を進められることです。仕事の都合で毎日スケジュール通りに勉強を行うのが難しいといった状況でも、自分の予定に合わせたり、すき間時間を使ったりして勉強できます。

また、苦手だと自覚している部分を集中的に勉強するなど勉強内容も自分で決められるので、納得のいく勉強ができると言えます。

ただし、計画的に進めないと挫折しやすく、モチベーションを維持するのは難点です。仕事が忙しく、内容が予想以上に難しくてやる気が起きないといった状況に陥りやすいからです。「絶対合格する!」という強い自覚と勉強への意欲を持って臨むことが必要です。

そして2次試験対策も自力で行わなければなりません。テイスティングに関してはワインバーやワインショップなどの専門スタッフの方にアドバイスをもらいましょう。

調理関係の専門学校に通学する


ソムリエ試験の合格率を高めたいなら、調理関係の専門学校に通学するという方法があります。調理師を育成するコースに1~2年間通学するパターンが多いですが、ビジネス系専門学校のホテル科などでもソムリエ資格をめざせます。

専門学校に通学するメリットは、豊富な知識と経験を持った講師から直接抗議を受けられることです。ソムリエ試験の出題傾向や勉強のポイントなどをアドバイスしてもらえるため、より効率的な勉強ができます。

ただし、仕事をしながら通学するため負担が大きいと感じる可能性はあるでしょう。

ワインスクールに通学する


独学では心もとない、かといって専門学校に通う時間がないという場合はワインスクールに通学するという方法もあります。ワインスクールとはワインについて深く勉強できる講義が受けられる場所で、ソムリエ資格取得に特化したカリキュラムになっているコースもあります。

ワインスクールに通学することで、ソムリエ資格を取得するための勉強に集中できることです。調理関連の専門学校は調理師やサーヴィスマン育成が主目的の為、ワインやアルコール飲料について深く堀下げる事はしません。ワインスクールなら試験合格への最短距離で勉強ができると言えます。

ただし、該当コースに通うには15~20万円程度の授業料が必要です。独学よりも経済的な負担がかかるので、よく検討しましょう。

ただし、知識ゼロからストレートでの合格を目指すことを考えるとワインスクールがおすすめです。なぜなら2次試験対策として必要なテイスティング能力も同時に鍛えることができるからです。座学とセットでワインの勉強ができるのも大きなメリットです。

3.ソムリエ試験の勉強に必要なもの


ソムリエ試験の勉強を始めると決めたら、いくつか準備が必要です。特に独学で合格を目指す方は最低限必要なものとして、以下の2つを準備しておきましょう。

ソムリエ教本


ソムリエ試験の主催者である一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している、ソムリエ試験のテキストです。

ワインの産地や歴史、ブドウの品種や品質分類からテイスティング、管理や販売についてまでもが網羅され、受験者は必携です。

参考書や対策問題集


ソムリエ試験に関連した参考書や、予想問題集などの対策問題集は数多く市販されています。専門学校に通学するなら専用テキストや定期的なテストなどでフォローしてもらえますが、独学で学習する場合はこれらの書籍を自分で準備しなければいけません。

参考書は教本とは異なり、試験に頻出する項目や傾向などを重点的に教えてくれます。

対策問題集は最近の傾向や、間違えやすい点をまとめてくれています。

ネットで購入するよりも、書店の店頭で実際に手に取って中を確認し、使いやすいと思える書籍を選びましょう。

4.ソムリエ試験の勉強の進め方

独学でも専門学校やワインスクールへの通学でも、ソムリエ試験に合格するためには自らの努力が不可欠です。合格の可能性が少しでも高くなるような勉強の進め方をすることで、憧れのソムリエ資格を手にする確率は高まります。

試験本番までの勉強の進め方として、意識しておきたいポイントをまとめました。

試験に関する情報を集める


ソムリエ試験の勉強を始めるにあたって、いきなり参考書を開いて勉強し始めるのは非効率です。先ほども触れたように、ソムリエ試験の出題範囲は非常に広く、出題傾向を把握することはとても重要なのです。

まずは主催者から開示されているソムリエ試験の概要をチェックして、試験日までにどれくらい時間があるのか、どういった試験が行われるのかなどの情報を集めましょう。試験について詳細を把握できていれば、どういった勉強が必要なのかが分かりますから、勉強のスケジュールや内容の計画を立てやすくなります。

本番までの勉強スケジュールを立てる


試験に関する情報がある程度集まったら、試験本番までの勉強計画をスケジューリングしていきます。試験までの日数が1年なのか半年なのか3ヶ月なのかによって勉強のしかたも当然変わりますので、教本にひと通り目を通す期間や実際に問題集に取り組む期間などを大まかにでも決めるといいでしょう。

実際に問題に取り組んでみると、得意分野と苦手分野が分かってきます。1点でも多く正解するためには、得意分野での失点を抑えるのと同時に、苦手分野の問題の正解率を高めることが必要です。

仕事が忙しい、体調不良になったなどの事態になっても慌てないよう、余裕を持った計画を立てたいものです。

ワインに触れる


一次試験は筆記試験のため、テキストや問題集だけで勉強を進めがちです。しかし、一次試験を合格してからテイスティングの勉強を始めても間に合いません。毎日少しずつでもワインを口にして、味わいについても勉強しましょう。

ただし、ワインにあまり詳しくない場合は、テキストや問題集の文章だけでは理解しにくい内容が少なくありません。

勉強していて文章を読んでいるだけではなかなか頭に入ってこないと感じたら、実際にレストランに行ってワインを注文したり、ワインショップで店員に質問して説明を受けたりしてみましょう。実際のワインに触れることで、テキストや問題集で説明されている内容が腑に落ちて、理解しやすくなります。

模擬試験を受ける


試験日が迫ってくると、それまで勉強してきたことがどれだけ身についているのかを知るための客観的な材料が欲しいものです。問題集やテストなどでいい点数が取れていても、本番で同じように正答できるかは分かりません。

模擬試験は、制限時間があり、本番に近い環境で取り組めます。問題のレベルを把握できるのに加えて時間配分の仕方を練習できます。

また、点が取れている分野と取れていない分野の確認もできるため、本番までにカバーすべき箇所がはっきりして対策を取りやすくなります。

5.ソムリエ試験に合格するために必要な勉強時間

ソムリエ試験対策の勉強時間は、仕事や家庭の状況、もともと持っているワインやアルコール飲料に関する知識、サービス経験の長さなどによって個人差が大きいです。ただし、勉強時間が長いほど合格する可能性が高くなるのも事実です。

7月~8月の一次試験の勉強を同じ年の1月から始めた場合、1日1時間確保すると210時間前後、1日2時間確保すると420時間は勉強できます。ソムリエ試験の出題範囲がカバーできるか、問題集に取り組めるかなどを計算してみましょう。足りないと感じたら、1日あたりの勉強時間を増やしたり勉強の開始時期を繰り上げたりする工夫が必要です。

一般的には、ソムリエ試験に知識ゼロから合格するために必要な勉強時間は400時間前後と言われています。どのように400時間を確保するか考えて勉強計画を立てましょう。

6.ソムリエ試験に確実に合格するための工夫

憧れのソムリエになるための試験は、簡単に合格できるものではありません。そのため、働きながら合格を目指すには効率的に勉強する工夫が必要です。ソムリエ試験に確実に合格するために実行したい工夫を紹介します。

まず教本に目を通し概要を把握する


ソムリエ教本は、ソムリエ試験唯一の公式のテキストです。読み込む作業は不可欠です。ただし、掲載されている内容をすべて暗記するのは時間的にも難しいですから、まず教本に掲載されている内容をざっくりと把握するようにしましょう。

教本に目を通して概要を把握しておけば、どれくらいのボリュームの勉強が必要なのかが分かりますし、勉強のスケジュールが立てやすくなり、学習漏れもなくなります。

問題を解いて得意分野と苦手分野を把握する


ソムリエ試験用の問題集は書店で数多く販売されています。実際に数問解いてみて、理解しやすいと感じた問題集を1冊だけ購入して繰り返し使いましょう。問題集によって構成や解説の長短など違いがあるため、いろんな問題集に手を出すとかえって効率が悪くなってしまいます。

さらに同じ問題集を繰り返し解くメリットは、得意分野と苦手分野を把握しやすいことです。何度も同じ問題を解くことでどの分野が苦手か自覚ができ、復習すべき問題が分かり、得点率を上げることができます。

問題集で出題傾向を分析する


これまでにも触れてきたように、ソムリエ試験の出題傾向を分析することは合格率を上げる上で重要なことのひとつです。ソムリエ試験を受験するとワインの知識が深まりますが、受験の最大の目的は資格を取ることですから、問題傾向を把握して、該当分野の問題を集中的に勉強することが大切です。

もちろんこれまでの出題頻度が低い分野が出される可能性はあります。しかし、もし出題されたとしても数問であり、合格を左右するような数ではありません。優先順位を下げても大きな影響はありません。

自分に合った復習方法を繰り返す


人によって適した勉強方法は異なります。教本や問題集を使うのが理解しやすい人もいれば、動画教材で視覚的に理解する方が暗記しやすいという人もいます。実際に勉強に取り組んでみて内容がすっと頭に入ってきやすい方法を選んで復習すると、暗記や理解が早いでしょう。

まとめ

ワインの専門家であるソムリエは、レストランでも花形の存在であり憧れを集める仕事です。ワインに関する知識や経験を高めるきっかけになるだけでなく、有利な転職ができる可能性も広がります。

ソムリエ試験の対策をしっかり練って効率的な勉強を進め、合格を手に入れるために、この記事を参考にして頂ければ嬉しい限りです。

河野ゆみこ

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ことばワークス代表。  建築インテリア・ライフスタイル・起業経営・地域情報などのテーマを中心に、紙媒体・WEB媒体の各種コンテンツや電子書籍原稿の執筆、取材...

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