ツルッとしたお蕎麦とキリッとした辛口白ワインはいかがでしょう?
今回ご紹介するワインは、オーストリアの生産者ヴァイングート アロイス ヘレラーの「グリューナー・ヴェルトリーナー」!
オーストラリアではありません、オーストリアです!
グリューナー・ヴェルトリーナーはオーストリアの代表的な地場品種で、青リンゴや柑橘の香りに、ホワイトペッパーやグリーンペッパーの香りがある、爽やかな辛口白ワインです。
普段あまり馴染みのない品種かもしれませんが、実はこのグリューナー・ヴェルトリーナー、和食にとても合わせやすい品種なのです。
このワインを美味しく飲むべく、今回は福岡県福岡市中央区にある「石挽き手打ち蕎麦 木曽路」様に伺いました!
そば鑑定士の資格を持つ宮﨑さんが、厳選した食材で「蕎麦前の肴」と、石挽きした自家製粉のこだわりの蕎麦を用意してくださいました。
さて、お蕎麦とワインの相性やいかに。

まず最初に出てきたお皿、皆さん、ご存知でしょうか?
私は恥ずかしながら、人生で初めていただきました・・・そう、
蕎麦がき!
蕎麦粉を水で練るだけ、というシンプルな料理。シンプルゆえに、この蕎麦がきの味で、そのお店の味が分かるとまで言われています。今回は大分・豊後高田の春蕎麦を使って作ってくださいました。
もっちりとした食感、蕎麦の優しい甘味と香ばしさに、ほんの少しわさびを足したら、グリューナー・ヴェルトリーナーの軽やかさとスパイシーさ、アフターのほろ苦さがマッチしました。

あおさ海苔と帆立貝柱の花巻冷かけ蕎麦(唐津の雲丹のせ)※季節限定
グリューナーの綺麗な酸とミネラルそして透明感が、蕎麦の旨みを引き立ててくれました。
特に、蕎麦の上に添えられた紫蘇の花と三つ葉がグリューナー・ヴェルトリーナーの爽やかな果実感、グリーンペッパーのニュアンスと相まって、さらにワインと蕎麦を引き合わせてくれます!
やさしいカツオ出汁と、歯ごたえがあって喉ごしの良いお蕎麦、綺麗に添えられた旬の野菜、さすがの存在感・雲丹、三つ葉と紫蘇の爽やかさ、モロヘイヤのとろみ、あおさと帆立の旨み・・・
もう美味しさの大渋滞。
それぞれの食材とワインを一つずつ合わせてみるのもまた一興です。
グリューナー・ヴェルトリーナーは、繊細なお蕎麦はもちろんのこと、和食に欠かせない薬味との相性も抜群だということが分かりました。

最後に、ズッキーニ、エビ、そして「ピーナッツもやし」という珍しいもやしを使用したの天ぷらとグリューナーを合わせてみました。
グリューナーのミネラル感と天ぷらのオイリーさがマッチしました。

特にピーナッツもやしの天ぷらとワイン・・・
際限なく手が伸びてしまう恐ろしい組み合わせでした。
温そば派の方にも朗報です!
同じ生産者「アロイス ヘレラー」の赤ワイン「ツヴァイゲルト」も温かいお蕎麦と合わせてお楽しみいただけますよ。
カツオの出汁がしっかりきいた旨みのある温かいおつゆと、ツヴァイゲルトのスパイシーさ、軽やかな口当たり、プラムやブラックベリーを思わせる黒い果実のほど良い果実味が合うのです。
「お蕎麦でワイン」、暑い夏も、涼しくなるこれからの季節も、まだまだいろんな楽しみ方が出来そうです。
ご協力をいただきました石挽き手打ち蕎麦 木曽路の宮﨑さん、ありがとうございました!